いちばん近い“Liveガジェット”マスターへの道Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ(4/4 ページ)

» 2006年11月15日 08時00分 公開
[大澤文孝,ITmedia]
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 そこで、もし、JavaScriptエラーが発生するようであれば、インターネットオプションの「詳細設定」タブにある「ネイティブXMLHTTPサポートを有効にする」のチェックをオフにしてみてほしい(画面3)。ただしこの設定は必須ではなく、もしJavaScriptエラーが発生しないならば、設定を変更する必要はない。

画面3■ネイティブXMLHTTPサポートの設定

5. Windows Liveに登録する

 以上の準備が整ったならば、「3.」で配置したファイルのうち、マニフェストファイル(*.xml)をWindows Liveに登録する。この手順は、次のようになる。

a. コンテンツを追加する

 http://www.live.com/において、右上にある[コンテンツの追加]をクリックする(画面4)。

画面4■コンテンツの追加

b. マニフェストを登録する

 続いて「コンテンツの追加」画面が表示されるので、「詳細設定」をクリックする。

 すると中央には「ガジェットのURLを指定して追加」の欄があることが分かる。ここには、Liveガジェットのマニフェスト(*.xml)のURLを入力して、「取得」ボタンをクリックすればよい(画面5)。

画面5■マニフェストを登録する

c. ガジェットをインストールする

 ガジェットが読み込まれて、インストールするための画面が表示される(画面6)。

 ここで「Install Gadget」ボタンをクリックすると、このLiveガジェットがインストールされる。なお、「Remember my preference」のチェックボックスは、該当するガジェットの読み込みを永続化するかどうかの設定だ。

 チェックをオフにしている場合には、リロードした時には、再び、このガジェットのインストール画面が表示されることになる。

 それに対して、チェックを付けておくと、リロードのたびにインストール画面が表示されず、すでにインストールされた状態で表示されるようになるのだ。

画面6■ガジェットのインストール

 実際にガジェットをインストールすると、その実行結果は、画面7のようになる。ここに示したように、「Hello Worldガジェット」は、文字列「Hello, world!」と表示するだけのものだ。

画面7■インストールした「Hello, world!ガジェット」

 このサンプルはこれだけの動作だとはいえ、ガジェットの基本機能を満たしている点に注目してほしい。

 ガジェットはドラッグ&ドロップして任意の場所に移動でき、[▼]ボタンをクリックしてタイトル表示へ、そして[×]ボタンをクリックして終了することもできる。

 このコードは後述するが、ガジェットには、このようなドラッグ&ドロップに対するコードや、各ボタンに対応するコードはいっさい記述されていない。

 それらはすべてWindows Liveフレームワークによって処理されるものであり、開発者は、そのためのコードを記述する必要はないのだ。

Internet Explorerのキャッシュはオフにしておこう

 開発中には、しばしばガジェットのコードを書き換えることになるだろう。その場合、Internet Explorerのキャッシュが災いして、更新したコードがすぐに反映されないことがある。

 このような問題を防ぐため、ガジェットを開発する際には、Internet Explorerの「インターネット一時ファイル」の設定を「Webサイトを表示するたびに確認する]に変更しておいたほうがよいだろう。

画面A■Internet Explorerのキャッシュを無効にする

 次回は、実行環境の1つとしてマニフェストファイルの構造について解説していく。

 また、ガジェットの概要について知りたい場合には、これまでの回を読んでほしい。

 なお、記事の最初でも触れたがオンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」では、“Liveガジェットのアイデア募集”を行っている。読者から寄せられたアイデアは、本特集上で優秀作やアイデア傾向などを紹介していく予定だ(2006年3月まで募集)。

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