ビジネスにもっとモバイルを――ノキア

ノキアがビジネス向け端末「Nokia E61」を発売する。ビジネスマンの個人利用に加え、法人ユーザーへの本格導入も意識した端末だ。

» 2006年12月08日 22時06分 公開
[ITmedia]

 ノキア・ジャパンは12月8日、FMC(Fixed Mobile Convergence)対応のビジネス向けモバイルデバイス「Nokia E61」の日本語版スタンダード・バージョンを、12月中に出荷すると発表した。

Nokia E61 ノキアの本格的なビジネス向け端末として日本初上陸するE61

 E61は、W-CDMAとGSM(850/900/1800/1900MHz)、無線LANに対応する。SIMロックフリーのFMC端末として、国内や海外ローミング、内線電話での通話利用が可能。ビジネス向けメールソフトウェアやグループウェアと連動するメッセージコミュ二ケーターとして利用することができる。

 本体サイズは、69.7(W)×117(H)×14mm(T)で、重量は144g(電池含む)、2.8インチQVGA液晶画面を搭載する。連続通話可能時間は、W-CDMAの使用で5時間、VoIPの使用で4.6時間。フルキーボード/テンキー入力に対応し、日本語予測変換機能を活用することで、迅速な文字入力が行える。

partner E61をサポートするパートナーベンダー

 「intellisync」や「BlackBerry Connect」をプリインストールしており、プッシュ型のメールソリューション利用、連絡先やスケジュールの同期が行える。マイクロソフトの「Exchange ActiveSync」を利用すれば「Exchange Server」ともダイレクトに同期できる。

chat Lotus SameTimeのチャットもモバイルで利用可能。デモ上でのレスポンスは良く、キー入力もさほど苦にならない。

 日本IBMは、E61などモバイルデバイス向けソリューションとして2006年度内にモバイルアクセスツールの「Lotus Mobile Connect V6.1」の発売を予定している。Mobile Connectを介して、「Lotus SameTime」のインスタントメッセージングやチャット機能が利用でき、リアルタイム性を高めたコミュニケーションが実現するという。

 FMCソリューションでは、日本アバイアの「one-X Mobile Edition」、シスコシステムズの「Unified Communications」がE61日本語版スタンダード・バージョンのサポートを表明している。国内ベンダーからも順次、E61対応ソリューションが発表される予定だ。

 法人ユーザーには、兼松コミュニケーションズとダイワボウ情報システムズから販売される。個人ユーザーは、「Nokia Store」(東京駅および成田空港)やWebサイト「Nokia Online shop」で購入できる。価格はオープンだが、Nokia Online shopでの参考価格は、5万7540円(税込み)となっている。

 サポートは、1年間無償の標準サポートのほか、2年間有償の「Access for Business Device」を用意する。Access for Business Deviceの価格は、月曜〜金曜までの週5日で日中12時間のコースが2万1000円、24時間365日のコースが2万3000円。

 エンタープライズ・ソリューション事業部の森本昌夫カントリージェネラルマネージャーは、「業務連絡ツールの一つとしてではなく、業務効率化を支援する情報システム資産として、法人への導入を促したい」と語っている。

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