日立ソフトがW-ZERO3などのモバイルセキュリティに本格参入

日立ソフトは、Pointsec製品のOEM供給を受けてWindows Mobile搭載のスマートフォン向け認証/暗号化ソフトを発売した。

» 2007年01月16日 21時04分 公開
[ITmedia]

 日立ソフトウェアエンジニアリングは1月16日、Windows Mobile搭載のスマートフォン向け認証/データ暗号化ソフト「秘文AE MobilePhone Encryption」(秘文AE MPE)を発売した。

 秘文AE MPEは、Check Point傘下のPointsecのモバイル端末向け暗号化ソフト「Pointsec for Pocket PC」のOEM供給を受けて、日立ソフトが秘文シリーズとして販売するもの。Pointsec for Pocket PCは、米国やカナダの政府調達要件でもある暗号化技術規格「FIPS140-2」認定製品で、これまでに全世界で500万ライセンス以上が販売されている。

 端末内のフラッシュメモリや外部メディアのデータを暗号化するほか、複数の絵を選んで認証を行う「PicturePIN認証」など複数の方式でユーザー認証を実施することができる。組織全体だけでなく部門単位でも柔軟なセキュリティポリシーを設定でき、不正アクセスや端末の不正利用を防止できる。

 同社は、2006年4月からPC市場向けにPointsecのOEM供給による「秘文」シリーズを展開しているが、今回の発売を契機にモバイル向けセキュリティ市場にも本格参入を開始するという。

 日本国内でスマートフォンを展開するキャリア(NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、ウィルコム)向けに製品を提供し、「秘文AE MPE」と各社のスマートフォン向けソフトウェアとの動作検証を支援する「検証支援プログラム」も開始する。販売初年度に5万ライセンス、次年度以降は15万ライセンスの販売を目指す。

 1月16日現在の動作確認機種は、ウィルコムの「W-ZERO3」シリーズ、NTTドコモの「hTc Z」、ソフトバンクモバイルの「X01HT」。オープン価格で、2月23日から出荷を開始する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ