XMLファイルを直接編集すると、次のことができるようになる。
1)イントラネットのURL登録
Webからの操作では、リンク先は、「http://」または「https://」からはじまるURLしか許されない。
それに対して、XMLに直接記述する方法をとれば、他のURLも登録できる。例えば、「ftp://」でFTPに接続するとか、社内イントラネットサーバを示したURLを指定するといったことが可能になる。
リスト1から想像できるように、リンク先は、
<shortcuts>
<url href="http://www.itmedia.co.jp/" />
</shortcuts>
で示される。このURLを好きなように変更すればよい。
2)検索先をPOSTメソッドで開く
Web画面からカスタムボタンを作成する場合、常にGETメソッドを使った呼び出しとなる。しかしXMLファイルを調整すれば、POSTメソッドでの呼び出しもできる。
例えば、先に説明したWikipediaでの検索の場合には、
<searches>
<url href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:Search?search={query}&fulltext=%E6%A4%9C%E7%B4%A2" encoding="UTF-8" />
</searches>
のようになっているが、
<url href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:Search?search={query}&fulltext=%E6%A4%9C%E7%B4%A2" encoding="UTF-8" method="post"/>
のように、「method="post"」を追記すれば、POSTメソッドで呼び出せるようになるのだ。
3)RSSフィードのリフレッシュ間隔
標準では、RSSフィードのリフレッシュ間隔は、60分だ。しかしXML形式ファイルを変更すれば、この間隔を変更することができる。RSSフィードは、feed要素で示されている。
<feeds>
<feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/topstory.xml" />
<feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/enterprise.xml" />
<feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/plusd.xml" />
</feeds>
ここでrefresh属性を指定すれば、更新間隔を変更可能であり、例えば10分単位にしたいならば、次のように指定する。
<feeds>
<feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/topstory.xml" refresh="10"/>
<feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/enterprise.xml" refresh="10"/>
<feed href="http://rss.example.jp/rss/itm/1.0/plusd.xml" refresh="10" />
</feeds>
4)そのほかの拡張機能
そのほかの拡張機能として、ユーザーにオプション設定画面を提供したり、結果を小ウィンドウで表示したり、カスタムボタンのアップデートを提供したりする方法も用意されている。
これらの機能のうち、以下、「オプションの利用」と「小ウィンドウを表示する」という2つの機能について見ていこう。
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