IEの“ツールバー”を自分好みへ(後編)Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ(4/5 ページ)

» 2007年01月18日 08時00分 公開
[大澤文孝,ITmedia]

オプションを利用する

 カスタムボタンのオプション設定機能は、あらかじめユーザーが設定画面で入力した文字列をURLに埋め込むというものだ。

 例えば、米Google(http://www.google.com/)で検索する場合、URLクエリに「hl=ja」が指定されているならば、ユーザーインタフェースが日本語に、「hl=en」が指定されているならユーザーインタフェースが英語になる。

 このようなサービスを使う場合には、ユーザーが日本語か英語かを設定画面で切り替えられると便利だ。このようなカスタムボタンを作るには、リスト2のように指定すればよい。

リスト2■オプション機能の例(button.xml)

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<button>
  <buttonNamespace>Google</buttonNamespace>
  <buttonUpgrade />
  <locale language="*">
    <buttonText>GoogleSearch</buttonText>
    <tooltip>Googleで検索します</tooltip>
    <shortcuts>
      <url href="http://www.google.com/" />
    </shortcuts>
    <searches>
      <url href="http://www.google.com/search?q={query}&hl={lang}" encoding="UTF-8" />
    </searches>
    <options>
     <option id="lang" description="検索言語を選択してください(ja=日本語、en=英語)" default="ja"/>
    </options>
  </locale>
</button>

 オプション項目を設定するのが、options要素と、その配下にあるoption要素だ。リスト2では、次のように、id属性に「lang」を指定したオプション項目を用意している。なお、option要素は必要に応じて、最大5つまで指定できる。


<options>
   <option id="lang" description="検索言語を選択してください(ja=日本語、en=英語)" default="ja"/>
</options>

 このbutton.xmlをツールバーに組み込むには、次のようにする。

1)Cab形式にする

 まずはCab形式にアーカイブする。もし、アイコンファイルを含むのであれば、そのアイコンもいっしょにCab形式ファイルのなかに含める必要がある。アイコンファイルのファイル名は、icon要素で指定する(リスト1の出力例を参照)。

2)btnにリネームする

 「1)」で作成したCab形式ファイルの拡張子を「.btn」に変更する。

3)適当なWebサーバにアップロードする

 「2)」のファイルを適当なWebサーバにアップロードする。

4)カスタムボタンをインストールする

 http://toolbar.live.com/addbutton/?btnurl=[上記、3)のURL]

というアドレスを指定する。すると、前述の画面8が表示されるので、Live Toolbarへとカスタムボタンを追加すればよい。

 ただし、button.xmlの書式が正しくない場合や、作成した.btn形式が壊れている際には、上記「4)」の手順ではエラーメッセージが表示されず、何も起こらない。

 options要素で指定した設定オプションは、Live Toolbarオプションの[ボタンの管理]に現れ、ユーザーが任意のテキストを入力できる(画面16)。設定の初期値は、option要素のdefault属性で指定したものだ。

画面16■設定オプション

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ