日本HP、Integrityサーバのエントリーモデルを発売

日本HPは、ItaniumベースのUNIXサーバへの移行に対応したエントリーサーバを発売した。導入費用を抑えるキャンペーン価格で提供する。

» 2007年01月24日 18時04分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードは1月24日、インテル Itanium 2 プロセッサ搭載のエントリーサーバ「HP Integrity サーバ rx2660」を発売した。中小規模システムにおけるUNIXサーバのItanium環境への移行を低コストで実現できるという。

 rx2660は、CPUはデュアルコアとシングルコアから選択でき、処理性能や転送速度を向上させた独自開発の「HP zx2」チップセットを採用する。RISCベースのUNIXサーバから、ItaniumベースのUNIXサーバへの移行に対応する。

 サーバ内部の動作状況を一目で確認できる「System Insight Display」やリモート管理機能「iLO2」に対応。また、メモリ障害によるシステムのクラッシュを回避する「ダブルチップスペアリング」機能を搭載するほか、TPMチップの採用によるセキュリティ強化も図られている。

榎本敏之本部長 榎本敏之本部長

 rx2660発売について、ビジネスクリティカルサーバ製品本部の榎本敏之本部長は、「当社アンケートで、UNIXユーザーの多くが信頼性や安定性の点で今後もUNIXを利用し続けるとしており、特に中小規模システムではこのニーズがますます強まる」と話す。

 3月末受注分までを対象に、OSの「HP-UX 11i」と受付から4時間以内に修理対応を行う「3年間HWオンサイト当日4時間対応」サポートをセットにした、キャンペーン価格で提供する。価格は、シングルコアモデル「rx2660-1P1C-QV1」が52万5000円(税込み)、デュアルコアモデル「rx2660-1P2C-QV1」が84万円(同)となる。

 同時に、1月24日から動作検証済みの「Oracle DBクラスタ」システムや導入コンサルティング、サポートをセットにした新サービス「HP Simple Cluster Pack」を開始すると発表した。

 同サービスは、Oracle DBクラスタシステムの導入期間短縮とコスト削減を目指すユーザー向けのもの。標準的なケースの場合、導入期間を4割程度短縮できるという。価格は、「rx3600 ORACLE SEパック」が2900万円(通常定価4042万500円)、「rx6600 ORACLE EEパック」が4950万円(同6767万1500円)などとなっており、rx2660での構成も近く発売するという。

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