Winnyで漏えいしても安全――HPなどが機密管理付きファイル共有ソフト

日本HPと三菱電機は、ファイルごとのアクセス権管理を行うインターネットファイル共有/編集ソリューションを共同展開する。

» 2007年02月06日 15時09分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(HP)と三菱電機は2月6日、インターネットを介した事業所間のファイル共有を安全に行うソリューション「HP IceWall QFS - DROSY連携ソリューション」を発表した。両社のソフトを連携させたインターネットファイル共有ソリューションで、7日より販売を開始する。

 「HP IceWall QFS(Quick File Store)」は、インターネット越しにファイル/フォルダの共同編集を行うためのプロトコル、WebDAVを利用するファイル共有サーバソフト。ネットワークへの負荷が小さく、ブラウザなどを使って簡単に拠点間で共有ファイルの操作ができる点が特徴。これにファイルごとのアクセス権管理を行うDRM技術を採用した機密管理ソフト「DROSY」を連携させることにより、インターネット経由で許可されたユーザーだけでファイル/フォルダの共同編集が可能になる。

画像 HP IceWall QFS - DROSY連携ソリューションの導入イメージ

 連携ソリューションでは、PC端末にIceWall QFSとDROSYの各クライアントソフトをインストールし、複数のファイルサーバ間で透過的にファイルの操作を行う。ファイルは端末のワークスペースにコピーして編集。編集者名やコメントを付加したり、操作履歴を取得したりできる。ファイルの移動やコピーはサーバ側で処理するため、高速に動作する。

 また、サーバから端末側にファイルをコピーした際にもユーザーのアクセス権情報を管理し、かつ暗号化しているため、仮にWinnyなどのP2Pソフトを通じてファイルが外部に公開されても、アクセス権限の無い第三者による不正な閲覧を防ぐことができる。

 IceWall QFS - DROSY連携ソリューションの価格は、税込みで1050万円(導入支援やシステム構築作業の料金は除く)。

 両社は、このソリューションを業務委託先との共同プロジェクトやグループ企業ネットワーク向けに共同展開していく。ライセンス販売ならびにシステム構築、保守サービスは、三菱電機子会社の三菱電機インフォメーションシステムズが行う。今後3年間で100システムの販売を見込む。

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