MS OneCareのウイルス対策、独立組織の検証でも最下位に

OneCareは「テストの成績が非常に低く、参加のための最低要件に到達しなかった」とAV-Comparatives.org。

» 2007年03月06日 10時39分 公開
[ITmedia]

 独立系プロジェクトのAV-Comparatives.orgが実施したウイルス対策ソフト比較検証で、MicrosoftのLive OneCareが最下位の評価を受けた。

 検証は今年2月に実施され、OneCareのほかMcAfee VirusScan、Symantec Norton Anti-Virusなどウイルス対策ソフトの主要17製品を対象に、100万以上のマルウェアをサンプルに用いて検出状況を比較した。

 MicrosoftのOneCareは、Windowsウイルス/マクロ/ワーム/スクリプトなどの検出率が91.0%、バックドア/トロイの木馬などのマルウェア検出率は79.6%、総合検出率は82.40%で、いずれのカテゴリでも最下位だった。

 AV-Comparatives.orgでは検証結果を踏まえて各製品をSTANDARD、ADVANCED、ADVANCED+の3段階でランク付けしているが、OneCareはランク外となり、認定が付与されなかった。その理由について報告書では「(OneCareは)テストの成績が非常に低く、参加のための最低要件に到達しなかった。このため今後のテストに含めるかどうかを再検討する必要がある」と記している。

 AV-Comparatives.orgはIT専攻の大学院生、アンドレアス・クレメンティ氏が主導するプロジェクトで、2004年2月以来、独立の立場からウイルス対策ソフトの比較検証を行っている。

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