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» 2006年12月26日 11時00分 公開

Forefrontで着々とセキュリティ分野への進出をたくらむMS(1/2 ページ)

Microsoftの企業向けマルウェア検出・削除ソフトウェア「Forefront Client Security」のパブリックβ版が公開され、遂にその姿を一般の前に現した。第一世代製品となるため、一元管理機能やライセンス体系などを十分に検証し、総合的に価値を見極める必要がある。

[Michael Cherry,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

 Microsoftは、企業向けの新しいセキュリティツール「Microsoft Forefront Client Security」のパブリックβ版を公開した。同ツールは、rootkit、スパイウェア、トロイの木馬、ウイルス、ワームなど、悪意のあるソフトウェア(マルウェア)からWindows PCおよびサーバを保護するための製品で、一元管理が可能である。Windows Live OneCareおよびWindows Defenderと同じテクノロジーを基盤としているが、やはり第一世代製品となるため、一元管理に必要な機能を備えているか、導入しやすいライセンス体系がとられるのかといったことを確認し、総体的に製品の価値を判断する必要があるだろう。

企業向けマルウェア対策製品「Forefront」

 Forefrontは、Microsoftが企業向けに提供する包括的なセキュリティ製品群のブランド名である。同ブランドの下では、デスクトップ、ラップトップ、サーバ用の製品が提供され、その中でForefront Client Securityは個々のデバイス(“Client”を冠しているが、サーバも保護対象になる)を保護する製品となる。ほかのForefront製品は、電子メールをスキャンし、不正なコンテンツの有無を検証するといった機能を提供する。いずれのForefront製品も、相互運用が可能なサードパーティ製品と連携させることで、より包括的なセキュリティソリューションを構築できる。

 Microsoft Forefront Client Securityは、GeCAD(アンチウイルスメーカー)およびGiant Software(アンチスパイウェアメーカー)の買収により獲得したテクノロジーを基に開発されたもので、以前はMicrosoft Client Protectionと呼ばれていた。同製品は、組織内のすべてのWindows PCおよびサーバを対象に包括的なマルウェア対策機能を提供し、トロイの木馬やウイルス、ワームといった従来の脅威のほか、スパイウェアやrootkitなど新しい脅威からWindows OSを保護する。

 Microsoftによると、基盤の保護テクノロジーは、無償のWindows Defender(アンチスパイウェア)サービスおよびサブスクリプションベースのWindows Live OneCare(アンチウイルスおよびPCの状態管理)サービスといったコンシューマ向けサービスでも採用しており、これらは既に全世界で数百万の利用者がいるという。Forefront Client Securityとコンシューマ向けの同様の製品との大きな違いは、Forefront Client Securityでは機能を統合したスキャンエンジンおよびエージェントが使用される点だ。つまり、スパイウェア用にエンジンを1つ、ウイルスやワーム用にエンジン1つといった具合に専用のエンジンを採用していない。また、コンシューマ向け製品と異なり、Forefront Client Securityでは一元管理が可能である。

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