Liberty Alliance、一般家電向けID連携仕様の草案を公開

Liberty Allianceは、デジカメやノートPC、テレビといった消費者向け家電機器でユーザーID管理・連携を実現する仕様「Advanced Client」のドラフトを公開した。

» 2007年03月22日 12時48分 公開
[ITmedia]

 ID管理/ユーザー認証技術標準化の業界団体「Liberty Alliance」は3月21日、消費者向けの電子機器で利用できるID管理・連携の仕様「ID-WSF Advanced Client」のドラフトを公開した。

 Advanced Clientは、デジタルカメラやPDA、ノートPC、プリンタ、テレビなどの消費者家電機器でID情報をセキュアにやり取りするための技術仕様。これらの機器がAdvanced Client仕様をサポートすることにより、機器がネットワークに接続しているかどうかにかかわらず、IDデータをセキュアに保存したり情報を読み出したりできる。

 Advanced Clientは、WebサービスでID情報を扱うためのID-WSF(Identity Web Services Framework)仕様に基づき、WS-AddressingやWS-Securityをサポートする。カレンダーや商取引といったサービス関連で利用する情報を携帯電話やノートPC上に保持し、ユーザーによるプライバシー、認証の制御基盤を持ったサービス間で相互運用することが可能。

 LibertyでAdvanced Clientの仕様を作成中のTechnology Expert Groupでは、2007年後半にはデータのプロビジョニング機能を拡張し、レポート機能に対応した次期版を発表する予定だという。

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