Windowsケータイを使うメリットは?(1/2 ページ)

ビジネスマンに中心に人気を集めるスマートフォンが企業の現場に広がり始めた。Windows Mobile OSを採用するスマートフォンは企業にどのようなメリットをもたらすのだろうか?

» 2007年03月29日 08時30分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ビジネスマンを中心に個人のビジネス利用で注目を集めたスマートフォンが企業の現場にも広がり始めた。キャリア各社が展開するスマートフォンの中で、特に存在を高めているのがWindows Mobile OSを搭載する「Windowsケータイ」だ。企業がWindows Mobileを導入するメリットはそもそも何か。マイクロソフト モバイル&エンベデットデバイス本部の石川大路氏(エグゼクティブプロダクトマネージャ)に聞いた。

ITmedia Windows Mobileケータイに対する企業の反応はいかがでしょうか?

石川マネージャ 石川大路マネージャ

石川 ウィルコムの「W-ZERO3」が登場した早々から反響があり、2006年夏頃から企業への導入が本格的に始まりました。すでに多くの中小企業で実際に運用されており、大企業でも導入検証が進んでいる段階にあります。

 当社では、評価用端末の貸し出しや「モバイル活用入門キット」というツールを提供していますが、申し込みが数多くあります。モバイル環境を意識する企業が増えていることを実感しますね。

ITmedia 導入企業ではどのようなシーンで利用していますか?

石川 特に目立つのが営業での利用です。商品情報や顧客管理、発注などのアプリケーションを組み込んで使うことで、業務の効率化を図るのが狙いですね。

 例えば、製薬会社ではMR(医薬情報担当者)の業務に導入しています。1人で多くの病院を担当する一方で、多忙な医師には短時間で情報を伝える必要がある。情報収集と提案資料をモバイル環境で効率的に行っています。

ITmedia モバイル端末のビジネス利用では、スケジュール管理やメールといったシーンがよく語られています。

石川 すでに導入されているグループウェアとモバイルを連携するかどうか、企業によって温度差があります。例えば、ニコンではExchange ServerとWindows Mobileの連携を積極的に活用されています。

 また、単にスケジュール管理やメールチェックだけでなく、モバイル環境を導入するなら、プラスアルファの利用をしたいというニーズもあります。携帯電話なので、もちろん通話ができますが、メールやメッセンジャーのようなコミュニケーションツールを利用すれば連絡手段が広がり、コミュニケーションロスを減らすこともできます。

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