Windowsケータイを使うメリットは?(2/2 ページ)

» 2007年03月29日 08時30分 公開
[國谷武史,ITmedia]
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モバイルならではのメリット

ITmedia 導入・運用に際して、モバイルとして気にするべきポイントなどはありますか?

石川 携帯電話でも、ユーザーによってリテラシーが大きく異なるという点でしょう。PCのように複雑な機能を使いこなせる人もいれば、通話利用だけの人もいます。どのようなリテラシーの人でも使い易いアプリケーションを用意できるかどうかが重要でしょう。

 逆に携帯電話は、誰もが持ち歩く身近な存在だけに、操作を覚えやすいという大きなメリットもあります。コンピュータを使いこなすよりも、スマートフォンを使いこなす方が簡単でしょう。IT研修などでは、コストと時間の両面でPCよりもメリットがあると思います。

 モバイルなら色々なことができる――と、よく思われがちですが、利用目的を明確にすることが大切ですね。導入に成功している企業は、モバイルを使う業務領域とPCを使う業務領域をきちんと分けているケースがほとんどです。操作性などもPCと携帯電話では大きく違いますが、そのような基本的な要素が意外と見落とされることがあります。

ITmedia そもそもWindows Mobileの携帯電話を企業で使うメリットは何なのでしょうか?

石川 大きく3つの特長があります。1つめは、やはりOSなのでOfficeソフトやブラウザ、ネットワーク接続、セキュリティといったビジネスに必要な基本機能が揃っている。2つめは、サーバ連携を意識した設計がされている点です。システム構築や既存システムへの組み込みがしやすい点ですね。3つめは開発環境です。Windows環境なので、すでにある開発環境をそのまま利用して、モバイル向けの業務アプリケーションを開発できます。

 また、ユーザーなら移動中の電車内で仕事ができれば、時間を有効的に使えるようになります。経営の面では、モバイルによって現場の情報をリアルタイムに吸い上げることができるので、情報の共有化や意思決定を素早く行えるようになります。

 企業のモバイルに対する意識が高まっていることで、導入や活用事例だけでなく、実際に掛かるコストと投資効果の実例もかなり増えてきました。モバイルを初めて導入するというような場合でも、具体的な導入効果や課題が分かるようにしていきたいと考えています。

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