マイクロソフトとWindows Mobile端末を展開するキャリア各社が、ビジネスユーザーだけでなく学生や女性ユーザーの獲得も狙う。
マイクロソフトは3月7日、モバイルデバイス向けOS「Windows Mobile」に関する記者説明およびキャンペーン施策を発表した。ビジネス市場の普及促進とともに学生や女性層へのユーザー拡大も狙う。
国内のスマートフォン市場は、2005年にウィルコムが発売したWindows Mobile端末「W-ZERO3」を契機に急速に拡大。モバイル&エンベデットデバイス本部の梅田成二部長は、「ハードウェア好きなアーリアダプター層(推定150万人)の3割以上がWindows Mobile端末を所有しているとみられ、モバイル環境を求めるビジネスユーザーへの本格普及も始まった。一般ユーザーへの広がりも近い」と述べた。
2月にスペインで開催された3GSMでは、最新版となる「Windows Mobile 6」が発表された。日本では、2007年夏頃にソフトバンクモバイルとウィルコムから搭載端末がリリースされるとみられている。
Windows Mobileの法人利用の促進を目指す施策も2006年後半から相次いで始まり、企業でのモバイルデバイス活用キットの提供や評価機の貸し出しなどを行う。また、Exchange Serverなど社内システム連携や業務利用に関する情報を提供するWebサイトもリニューアルという。
また、開発者向けには6月6日に「Microsoft Mobile & Embedded DevCon 2007」(MEDC)を、東京都目黒区の「目黒雅叙園」で開催する。2006年のイベントには約600人が参加して好評を得たことから、今回は4月上旬から参加受付を開始する。
春のキャンペーンは、4月22日までに対象のWindows Mobile端末を購入したユーザーの中から、抽選で1000人にプレゼントが当たるもの。2万円分のJCBギフトカードやワイヤレスゲートが提供する無線LANの3カ月使い放題、特製パスケース、QUOカードが当たる。
対象機種は、ウィルコムのW-ZERO3シリーズ、NTTドコモのhTc Z、ソフトバンクモバイルのX01HT、イー・モバイルのEM・ONE。詳細は、同社サイトで3月15日以降に公開される。
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