IE 7でインターネット一時ファイルの保存場所を変更しているユーザーが累積パッチを適用すると、IEが起動できなくなる不具合が発生する。
Microsoftが5月8日に公開したInternet Explorer(IE)の累積パッチを適用後、一部ユーザーに不具合が発生している。Microsoftは新しい技術文書を公開し、不具合の解消方法を紹介した。
問題は、IE 7でTemporary Internet Files(インターネット一時ファイル)のデフォルトの場所を変更しているユーザーが、IEの累積パッチ(MS07-027)を適用した場合に発生することがある。
これらユーザーがパッチ適用後にIEを起動すると、ファイルのダウンロードに関するセキュリティ警告メッセージが表示され、IEを起動できなくなってしまう。
問題は、別の場所に移されたインターネット一時ファイルのフォルダに対し、IEが適切なアクセス権を持っていないことに起因する。
Microsoftは技術文書の「KB937409」で、この問題への対処法を解説。インターネット一時ファイルのディレクトリをリセットしてデフォルトのディレクトリに戻すやり方と、パーミッションを変更するやり方について解説している。
なお、MS07-027のパッチではIEの脆弱性そのものは問題なく解消されるという。セキュリティ上の理由から、Microsoftではこのパッチの適用を強く勧告している。
5月の月例パッチリリースに関しては、Microsoft UpdateやWindows Update、自動更新機能を用いてアップデートを適用すると、エラーコードが表示されたり、CPUが100%近く消費されてしまう不具合が報告されていた。
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