NEC、4つの802.11に対応する無線ルータをリリース

NECはIEEE 802.11a/b/gおよび802.11n draft 2.0の無線LAN規格に対応したAtermブランドの無線ルータ、子機を販売開始した。

» 2007年05月23日 19時54分 公開
[ITmedia]

 NECは5月23日、IEEE 802.11a/b/gおよび802.11n draft 2.0に対応する無線LAN製品を発表、同日より販売開始した。従来の無線LANの帯域幅の2倍となる40MHz幅を利用した通信を可能にしている。

画像 AtermWR8400NとAtermWL300NC

 発表された製品は、無線ブロードバンドルータ「AtermWR8400N」、PCカード型子機「AtermWL300NC」、およびこれらをセットにした「ワイヤレスカードセット」。2008年に標準化予定の次世代高速無線LAN規格IEEE 802.11n draft 2.0をサポートし、2.4GHz帯の13チャンネルおよび5GHz帯の19チャンネルでの、11b/gや11aとの混在利用ができる。

 最大の特徴は、5GHz帯で20MHz×2チャンネルのチャンネルボンディングにより40MHzの帯域幅を利用できる点。2チャンネル分を束ねて通信することで、理論値では最大300Mbpsの通信が可能だという(ただし有線ポートは100Mbpsまで対応)。現在、無線システムの40MHz幅の利用は認められていないが、5GHz帯において40MHzの帯域幅を開放するよう総務省による法改正がなされる予定。

 そのほか、AtermWR8400Nに仮想的に2つのSSIDを設定して、それぞれにAESと128ビットWEPの暗号化方式を割り当てることで、2つの暗号方式に対応した子機を混在させて運用することができる。

 価格はいずれもオープン。本製品は802.11n draft規格に準拠するため、標準化後の対応製品やDraft準拠の他社製品との相互接続性は保証していない。

 NECとNECアクセステクニカは、新製品を2007年6月13日開催の「Interop Tokyo 2007」に出展する予定。

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