インストールが終わったら、次にセットアップに入る。セットアップ手順は、次の通りだ。
1)Webブラウザでアクセスする
「http://サーバ名/cacti/」など、CactiをインストールしたパスをWebブラウザで参照する。すると図4の画面が表示されるので、[Next]ボタンをクリックする。
画面に何も表示されないときには、PHPのmySQLライブラリがインストールされていない可能性が高い。
2)インストールの開始
インストールの開始画面が表示されるので[New Install]を選択して[Next]ボタンをクリックする。
3)プログラムのパスの設定
利用するプログラムのパスを設定する。ほとんどのものは自動で見つかるが、rrdtoolだけは見つからないはずだ。
そこでパスを正しいものに設定し[Finish]ボタンをクリックする。
4)ログインと初期パスワードの変更
以上で初期セットアップは完了だ。ログイン画面が表示されるのでログインしよう。
インストール直後は、「ユーザー名」「パスワード」ともに「admin」で入ることができる。ログインしたらパスワードを変更するように求められるので、適時変更しておく。
Cactiを使うとき、まずやらなければならないのが、デバイスの登録だ。この作業は、「何を監視するのか」という監視対象をあらかじめ設定することを意味する。
そのためには、[Management]メニューにある[Devices]をクリックする。
標準では[Localhost]がすでに登録されているはずだ。そこで、表示されている[Localhost]をクリックする。右上に表示されている[Add]ボタンをクリックすると、監視対象のホストを追加できる。
すると接続先の情報が表示される。SNMPを使って監視するのであれば、次の2つの項目の設定が必須だ。
・Host Template
[ucd/net SNMP Host]を選択する。
・SNMP Options
SNMPのコミュニティ名やバージョン情報などを設定する。
これらを設定したうえで、[Save]ボタンをクリックする。
すると自動的に、グラフを作るための項目である[Associated Graph Templates]に、Net-SNMPのデータ収集グラフが追加される。また[Associated Data Queries]には、SNMPを使ってインタフェースのトラフィックを参照するためのデータクエリが追加される。
標準ではこのままでよいが、もしほかのグラフやデータを追加したいのであれば、[add]ボタンをクリックして追加することもできる。逆に不要なものがあるなら、[×]をクリックして削除できる。
必要な情報を設定し終えたら、メニューの[Create]の下にある[New Graphs]をクリックする。
すると作成可能なグラフの一覧が表示されるので、作成したいものにチェックを付け、[create]ボタンをクリックする。
以上でグラフの作成は完了だ。
しばらく待ってから、[graphs]タブをクリックしてみよう。いま作成したグラフが表示されるはずだ。
今回はCactiで提供されている標準のテンプレートを使ってグラフ化したが、グラフをどのように描画するのかはカスタマイズできるので、各自試してほしい。最終回となる第8回目には、SNMPでサーバを監視していて異常が起きたときに、メールなどを使って管理者へと伝えるシステムについて解説する予定だ。
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