代表着信自動転送機能を用いた内線電話システムを納入、沖電気

沖電気は、外線電話への応答体制の多重化を図った内線電話システムを新東京病院に納入した。

» 2007年06月18日 20時40分 公開
[ITmedia]

 沖電気工業は6月18日、IP-PBX「DISCOVERY01」をベースにした代表着信自動転送機能を有する電話システムを新東京病院(千葉県松戸市)に納入したと発表した。外線電話への対応や院内コミュニケーション体制の強化が図られた。

 新東京病院は、1968年に発足した病床数234床の2次救急指定の急性期病院。従来は、代表番号への着信が混雑化すると応答が遅れる可能性があったという。また道路を挟んで複数の病院施設が立地しているため、システム構築時は外線対応の遅延防止と施設間通話の信頼性確保が課題になった。

システム構成

 新システムでは、オペレーター全員が応答中に外線電話がかかって来た場合、一定時間が経過すると自動音声ガイダンスで応答する。ガイダンス中にオペレーターが応答できなければ、各担当医療課の代表電話番号に自動転送され、その際には隣接する事務棟の事務オフィスにも同時に転送される仕組みだという。

 これにより、事務オフィスではどの医療課宛の外線かを把握でき、担当医療課が応答できない場合にも代理応答できるようになったという。オペレーターだけに依存することなく、外線電話への応答体制を2重3重に確保することで患者へのサービスが向上した。

 また、施設間の通信は光回線を使ったIP電話システムに従来の内線電話端末を収容し、同時にドクター用別室など一部区域でしか利用できなかったPHSを、院内のあらゆる場所で利用できるように内線電話システム強化した。

 今回のシステムは、設計を双峰通信工業(新潟市)が、構築を英工電機(千代田区)がそれぞれ担当している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ