ビジネスネットワーク作りのイベントを最大限に利用するための7つのヒント(2/3 ページ)

» 2007年06月25日 10時44分 公開
[Bruce-Byfield,Open Tech Press]

イベントに参加する前にネットワーク作りの集まりにどのような参加者がいるのかを確認する

 ネットワーク作りのための集まりは、マーケティング/販売担当の人々で占められていることが多い。このことは彼らが概して社交的な人々であり、ネットワーク作りのイベントに参加することが良いことだと信じていることを考えれば当然のことだ。しかし、まれにある例外的なケースを除くと、彼らはあなたのようなIT技術者と専門的な意見を交換できるような相手ではなく、またあなたが職を探しているときにあなたを雇うことのできる人たちでもない。あなたにとっても彼らにとっても時間の浪費になることを避けるために、Webサイトや口コミを通して、参加を検討しているネットワーク作りの集まりがどのような人々から構成されているのかを大雑把にでもあらかじめ把握しておくようにするべきだ。全員がIT技術者であるようなネットワーク作りの集まりを見つけることはなかなかできないかもしれないが、多様な人々から構成される集まりや、ITマネジャーや自ら採用の決定を行うことができる小規模な新興企業の役員がちらほら参加しているような集まりは見つけることができるかもしれない。それ以外の場合には、ネットワーク作りのための平均的なイベントから得られるものは、良くても社会的スキルの実地訓練の機会くらいかもしれない。

中途半端な取り組みは避ける

 非常に頑張ってもせいぜい中途半端な取り組みしかできないという場合には、むしろネットワーク作りをまったく行なわない方が良いかもしれない。恥ずかしがり屋で内気であることを自覚していて、本来の性格ではない外交的な雰囲気を無理に醸し出そうと試みている場合、あなたのことをまったく知らない人から見ると、偉そうで思い上がった態度という印象を与えてしまう恐れもある。

 一方、オンラインで中途半端な取り組みを行なった場合には、LinkedInのようなネットワーク作りのためのサイトに登録して、リンクを増やしたり受け入れたりすることにすべての時間を費やして、ほかのことは何もしないということになる。このやり方では何百もの名前を集めたネットワークを短時間で築くことが可能だが、その中の人たちと幾らか接触することに時間を使わない限りほぼ無益だ。さらに悪いことにオンラインでは、ぶっきらぼうな態度を声や身ぶりで緩和することができない。そしてその証拠は古いWebサイトやGoogleのキャッシュとしてその後何年間も残ってしまう。

 また最も重要なこととして、ネットワーク作りにおいて中途半端な取り組みをしていると、自分がやっていることの本質が見えなくなってしまうことがある。ネットワークというのは、お互いに助け合うためのものだ。つまり誰かがあなたにプラスになることをしてくれたのであれば、あなたもいつか彼らにとってプラスになることをすると期待されることになる。しかしもしこの基本原則を見失ってしまった場合、得ようとするばかりで与えることをしない人という評判がすぐについてしまうこともある。

 例えばわたしは以前、ある職に適した人を探している知り合いを助けたことがあった。わたしは彼のために時間を費やして人探しをしたのだが、その企業は結局ヘッドハンター経由で採用することにしたのだった。そのためわたしは、わたしの推薦でその職に応募した人に謝罪しなければならなくなってしまった。その上、人を探していたその知り合いはわたしがそのような立場になってしまったことをまったく理解していないということがやがて判明した。またその後数カ月間、その知り合いからは誠意も責任感もまったく感じることができなかった。

 皮肉なことに、応募した人はその職に理想的といっていいほど適任だったため、知り合いが前記の助け合いの基本原則に従い損ねたことで、すべての人にとってマイナスとなった。また、応募した人もわたしもこのような経験をしたので、もうその知り合いにかかわろうとは思わなくなった。それどころかわたしたちは、その知り合いに対してわたしたちが抱く疑念をおそらくほかの人たちにも伝えてしまうことになるだろう。もちろん悪意を持って、あるいは積極的にそうするということはないが、会話の流れの中で自然に伝わってしまうものだ。

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