「Wipse」発足、オープンなWindowsエコシステムの形成へ

「Windowsコンソーシアム」の発足は27年前のこと。Windowsの啓もうが目的だった同コンソーシアムは、2007年、新たに生まれ変わり「Windows」と「サービス」をつなげる役目を担う。

» 2007年06月28日 08時44分 公開
[ITmedia]

 「アプリケーションの魅力すべてがインターネット上で実現できるわけではない。Windowsアプリケーションとの連携によって、Webアプリケーションはよりリッチなものへと進化していく」(マイクロソフト、安藤浩二氏)。

 新たに発足された「Wipse」は、オープンなWindowsプラットフォームの啓もうを行っていく。これまでにも、Windowsにかかわるコンソーシアムには、1990年の「Windowsコンソーシアム」を始め(関連リンク)、2003年7月には「.NETビジネスフォーラム」が発足された。いずれもWindowsをビジネス基盤とする業界の先導役となったものだ。

 Wipse事務局会長、東証コンピュータシステム取締役社長の松倉哲氏は、Windowsコンソーシアム、そして、これまでの啓もう活動の歴史について触れ、国内におけるWindowsのエコシステム形成にはコンソーシアムが欠かせないものだと言及した。なお、Wipseは、「.NETビジネスフォーラム」の人事が継承されており同松倉会長を始め、イーストの下川和男代表取締役社長が事務局長を務める(Wipse事務局はイースト内に設けられる)。

 運営委員会には、イースト、シーイーシー、東証コンピュータシステム、NEC、日本HP、日本ユニシス、日本ソフトウェアエンジニアリング、富士通、マイクロソフトが名を連ねている。

 Wipse内には発足当初より幾つかの部会が用意され、「OpenXML」を始め「Windows Live API」「Silverlight」「WSSRA」が設けられた。それぞれは、マイクロソフトが公開するWeb APIとWindowsアプリケーションをつなぐテクノロジーとして位置付けられるが、Web APIをいかにビジネスへとつなげていくかが共通の課題となる。

 今後Wipseでは、SNSやブログ、メーリングリストなどを使いオンライン上でのコミュニティー形成を始め、定期的な会合などで、会員企業各社とのパートナーシップを高めていくという。

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