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» 2007年06月29日 07時00分 公開

高品質企画を生み出すには「ブロック崩し」から企画マネジメント 本気度を示せ(1/2 ページ)

良質な企画を次々と生み出すチームを作り出すには、さまざまな方策がある。まずは創造性を妨げる「4つのブロック」を崩していこう。

[大西高弘,アイティセレクト編集部]

本記事の関連コンテンツは、オンライン・ムック「企画創出のためのマネジメント力」でご覧になれます


誰もが持っている「4つのブロック」

 質の高い企画をどんどん生み出すチームとは、創造性の高い組織だといえる。どんな組織にも創造性の高いチームになれる可能性はあるが、その可能性を妨げるものとして、「4つのブロック」が挙げられる。このブロックは「個人のブロック」と「組織のブロック」の2種類あり、「個人のブロック」には「認知のブロック」と「知識のブロック」、「組織のブロック」には「人間関係のブロック」と、「風土のブロック」がある。参照記事

 こうした創造性を阻害するブロックについて、「ビッグエッグ」「TOSTEM」「ゆうパック」などのネーミングを生み出した、日本創造学会会長の高橋誠氏は次のように語る。

 「創造型組織のリーダーは、こうしたブロックが自分や部下に必然的に備わってしまっていることを理解してなくはなりません。その上で、チームのメンバーである部下を励まし、鼓舞し、教育していく必要があります。それを理解していれば、出された企画やアイデアをすぐに否定してしまうようなことはありません。そんなことをすれば、メンバーたちが知恵を絞り意欲的に企画を創出する可能性はどんどん減っていくのは当然だからです」

 もともと人の目を気にしたり、持っている知識に振り回されたり、会社の雰囲気に影響されたりなど、いろいろな阻害要因にメンバーたちはさらされていることを理解すべきだということだろう。

高橋誠氏

「殺し屋上司」が餌食とするもの

 「うーん、それは以前の企画と似ているね」「面白くないな、他のは?」「そもそも君は何を求められているのか理解しているの?」などといった言葉をメンバーに投げつける上司を高橋氏は「キラー上司」と呼んでいる。殺し屋上司である。何を殺すかと言えばメンバーの意欲や積極性をである。

 キラー上司は一般的に「仕事のできる上司」であることが多い。自分もキラー上司に育てられここまで来たという意識が強い。いきなり否定されても食らい付いて来るバイタリティを持った人物である。しかし何を鍛えられたかといえば、営業成績やその他の業務の成果について、厳しく否定され、鍛えられてきたわけである。

 こと企画に関しては、いきなり否定してはいけない。結果として数字に換算できる業務の成果について叱責があってもいい。しかし、企画は考え出したメンバーにとっては、自分の分身のようなものだからだ。営業成績やコスト削減の成果も確かに本人にとっては大切な数字だが、あくまで数字。企画は作成した人間の個性や想いが込められている。

 これを数字と同じ扱いで、いきなり否定するのは、本人を否定することに近い。あなたがカリスマ企画マンとして社外でも評価されているような人物であれば別かもしれないが、そうでなければ部下の出した企画に対する評価は慎重にすべきだ。お構いなしに否定から始まる評価を続けていれば、チームは沈滞化しありきたりのおとなしい企画ばかりが出てくることになる。

 高橋氏は「企画を出す時間と、評価する時間は分けて考えるべきです。企画を出す時間では、評価や判断という作業はとめて、ひたすら聞き役に回るのが得策」と語る。参照記事

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