ホンダはこうした――発見! アクセス解析は広告の効果測定に使える(前編)Webマスターが変える 企業サイトの「秘力」(2/2 ページ)

» 2007年07月17日 06時00分 公開
[岡崎勝己,アイティセレクト]
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広告の出し方によってアクセス数にも変化が

 消費者がWebサイトにアクセスする動機はさまざま。だが、広告と消費者の行動について仮説を立て、アクセス数を基に検証することで、その理由を探ることができるというのが渡辺氏の考えだ。また、先述の実験におけるCM一回あたりのアクセス数から、消費者の関心は継続的に刺激し続ければより高めることができるということが分かった。その上、その効果はレギュラーのCMにも波及することが確認された。

 こんな実験も試みた。あるテレビ番組で日本では知名度の低い車種(B)を登場させ、番組内でBのCMを流したのである。すると、放送開始直後こそほとんど反応がなかったBのサイトへのアクセス数が、BのCMを放送した途端に跳ね上がるという現象が確認されたのだ。この結果から、渡辺氏は商品の知名度が消費者の関心を大きく左右すると結論付けた。

 「アクセスが集中する時間帯は、CMの放送時間とほぼ一致した。将来的にはリアルタイムな効果測定も活用を見込めるはずだ」(渡辺氏)(「月刊アイティセレクト」8月号の特集「『持ち腐れ』の企業サイトに喝! Webマスターが変えるマーケティングの底力」より。Web用に再編集した)

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