サンブリッジ、収集したRSS記事を一画面上で読める製品を提供

サンブリッジは、法人向けにWeb型フィードリーダー&エディタサーバを提供することを明らかにした。

» 2007年07月17日 20時03分 公開
[藤村能光,ITmedia]

 サンブリッジは7月17日、法人向けにWeb型フィードリーダー&エディタサーバの「modiphi-ECR」を提供することを明らかにした。8月1日から販売開始し、12月の出荷を予定している。

 サンブリッジが5月にベータ公開したRSSフィード形式による情報共有サービス「modiphi」(関連記事参照)の企業向け製品となるmodiphi-ECRは、Web上のブログやニュース、ECサイトなどで生成されるフィードやRSS記事をクローリング(巡回)して自動収集する。社員はmodiphi上からフィードの送受信による情報共有ができる。

 modiphi-ECRはRSS記事の収集/検索/購読/作成など多彩な機能を持つ。収集されたRSS記事は「ビジネス」「社会」「イベント」「スケジュール」など任意のカテゴリーに自動で分けられる。ユーザーは分野ごとの記事を全文検索できるほか、RSS記事から任意の記事を選んで定期購読も可能。またフィードエディタの機能を持ち、テキストをRSS記事として配信できる。

 頻繁に検索する単語をカテゴリー登録できるのも特徴だ。例えばiPhoneとSafariに関連のあるRSS記事を検索したい場合、「iPhone Safari」とキーワードを登録すれば、iPhoneとSafariに関連するキーワードのRSS記事を自動で集めることができるなど、ユーザー独自のカスタマイズにも対応する。

 従来のフィードリーダーが持つ未読、既読管理やフォルダ管理機能などは搭載していない。余計な機能は一切省き、誰もが簡単に情報共有できるプラットフォーム作りを目指したという。ページ上の単語や映像はウィキペディアやYouTubeにリンクするなど、リッチで直感的なUI(ユーザーインタフェース)を持つ。

 同社modiphi事業部エグゼクティブプロデューサーの小川浩氏は「極限までシンプルにしたフィードリーダーで、毎日大量に届く情報をできるだけ効率的に読むことを目指した。延々と続くRSSエントリーを一画面上で処理できる」とmodiphi-ECRの特徴を説明した。

image 「シンプルなので社員の誰もが使える」と小川氏

 また今回、エル・カミノ・リアルと提携し、携帯電話からフィードの送受信ができるようになった。同社の携帯電話用RSSリーダー「ECReal Reader」からサービスが利用できる。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの携帯電話に対応する。

image 携帯電話との連携で情報共有の手法が広まった。今後は教育機関や自治体など、企業以外の法人市場向けの製品導入も検討しているという

 同社は2007年度に10社、2008年度には100社の導入を目指す。価格は1CPU当たり500万円から。カスタマイズの場合、個別見積もりとなる。

image 今後はWeb開発のフレームワークの提供や、広告のフィード生成など、企業向けのビジネスモデルを拡充していく

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