ニュース
» 2007年07月26日 01時50分 公開

メールとファイルの整理で情報リスクを管理するEnterprise Vault 2007

シマンテックが今夏発売するEnterprise Vault 2007はメールに加えてファイルのアーカイビングにも対応。将来の情報リスクに備える対策が可能になる。

[國谷武史,ITmedia]

 シマンテックは、メールアーカイブソフトの最新版となる「Symantec Enterprise Vault 2007(EV2007)」を今夏にリリースする予定だ。新製品は、Lotus Dominoメールボックスへの本格対応に加えてファイルアーカイビング機能の搭載やMicrosoft製品の最新版への対応が行われるという。

 EV2007は、6月のプライベートカンファレンスSymantec Vision 2007で発表された情報リスク管理スイート「Information Foundation」の主要製品の1つ。国内では2006年末に発売されたSymantec Enterprise Vault 7.0の後継製品に当たり、今回からバージョン名称が変更されている。

 Enterprise Vaultは、従来からMicrosoft Exchangeを中心にMicrosoft製品群との連携が強化されてきたが、EV2007では新たにLotus Dominoメールボックスのアーカイビング(従来はジャーナリング機能のサポート)をサポートする。Exchangeと同様に、Domino環境においてもデータの重要性や鮮度に応じた分類を行い、ポリシーに基づく効率的なデータの管理と保管を実現する。

Notesクライアント側からアーカイブされた電子メールを複雑な操作を伴わずに利用できる

 また、エンドユーザー側ではNotesクライアント画面のタブからEV2007の機能が利用でき、データの検索や手動によるアーカイブ操作(オプション)を行うことができる。OutlookのWebアクセス機能(OWA)と同様にNotesのWebアクセス機能にも対応し、WebブラウザからもEV2007の操作を行うことができるようになっている。

 EV2007には電子メールに加えて、ファイルアーカイビング機能が搭載された。これは同社の「ファイルサイクルマネジメント」構想から実装された新機能で、ファイルサーバの状態リポートやポリシーに基づくファイルコンテンツの管理が可能になる。

 ポリシーはフォルダ単位で設定を行うことができ、拡張子とコンテンツをスキャンしてポリシーに反するファイルの作成や保管を排除する。ポリシー違反が認められる場合には、ユーザーと管理者に対して警告を行うとともにログの保管と違反したファイルの検疫処理を実行する仕組みだ。またMicrosoft SQL ServerのReporting Serviceを利用して、ファイルサーバの状態を集中的にリポートする。ファールサーバ内の情報を適正化することで、内部統制に基づいた情報管理を徹底できる。

 このほかバージョン7.0でサポートされたExchange 2007に加えて、EV2007ではSharePoint 2007のアーカイビングやOffice 2007のデータもサポートする。

“いざ”という時のためのアーカイブ

 電子メールのアーカイビングは、日々膨大に処理される電子メールをポリシーに基づいて管理することで情報の効率的な利用と不必要なストレージの肥大化を防ぐといったメリットが存在する。

 これらのメリット以外にも、米国ではSOX法をはじめとした法令に基づく企業活動の法的な証明として電子メールが重要視されており、国内でも2009年春に施行される日本版SOX法などを視野に、今後は内部統制の観点からも電子メール、またファイルそのものアーカイビングが重要になるとみられている。

生内眞司部長

 シマンテックプロダクト・マーケティング部の生内眞司部長は、「国内では内部統制において本当に電子メールが重要なのかという議論もあるが、すでに金融機関や法律事務所を中心に対応が進んでおり、将来的に重要なものになると考えている。また法的対応だけでなく、企業内の情報を整理することでのストレージ環境の最適化やISPが提供するメールサービスではセキュリティと情報の保管においてユーザーに付加価値を提供できるなど、情報アーカイビングは幅広い利益をもたらすだろう」と話している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ