スパム情報を随時更新する「オンデマンド」型アンチスパム製品――アイマトリックス

メールセキュリティのアイマトリックスは、リアルタイムのスパム防御技術を採用するアンチスパムアプライアンスを発売した。

» 2007年07月30日 17時43分 公開
[ITmedia]

 電子メールセキュリティ関連ベンチャーのアイマトリックスは、メールセキュリティアプライアンスの新製品「マトリックススキャンAPEX」を7月25日より販売開始した。スパム検出センターと連動したオンデマンド方式でのスパム防御技術を採用したのが特徴。

 アイマトリックスがマトリックススキャンAPEXに採用したアンチスパム技術では、同社が開発したスパム検出・判定処理とアルゴリズムの更新を同時に行う「msec」と、従来のマトリックススキャンで採用された米Commtouch Softwareのビヘイビアベースのリアルタイムアンチスパム検出技術(RPD)を組み合わせた、オンデマンドでのスパム検出を実現した。msecとRPDは補完関係にあり、両者を組み合わせることで、RPD単体よりも検出率が20%向上するという。

 msecには、メールの行数や書式などスパムを特徴付ける要素を検出してハッシュ化、同社が運営するスパム検出センター「APEXセンター」にデータ照会して判定する機能があり、ゲートウェイ/センターそれぞれで照会時の判定アルゴリズムの同期を随時行うため、クエリ処理で定期にデータ更新を行うRBL方式の製品などに比べ更新のタイムラグが少ない。また、APEXセンターは国内に設置され、日本語による特殊なスパムも検出できる。

 マトリックススキャンAPEXの価格は、100ユーザーの中小規模ユーザー向けモデルが59万8000円から。5万ユーザーに対応する大規模ユーザー向けのモデルは約3000万円。

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