アイティフォーとマイクロソフト、CRMソリューションの提供で協業

アイティフォーとマイクロソフトは、保守業務向けのCRMソフトとSharePoint Server 2007を連携させたソリューションの提供に向けて協業体制を敷く。

» 2007年08月30日 15時51分 公開
[ITmedia]

 アイティフォーとマイクロソフトは、アイティフォーが提供する保守サービス業専用の業務統合化CRMパッケージソフト「サービスアライアンス(ServiceAlliance)」と、マイクロソフトが提供する企業向け情報共有ポータル「Microsoft Office SharePoint Server2007」を連携させたトータルシステムを市場に投入していくことで合意した。

 サービスアライアンスで蓄積される保守業務の情報資産を全社レベルで活用したいという市場のニーズに応えるもので、このシステム連携により、顧客に対する保守業務情報を企業内の幅広いユーザーに伝えることができるようになる。

 保守会社が保有する障害履歴のデータベースや故障内容、修理方法が書かれた作業報告書などをSharePointで検索し過去の故障事例とマッチングを行なうことで、従来、勘と経験に頼っていた故障診断が可能となる。これにより保守員の技術レベルを向上させると同時に故障診断に要する時間を大幅に短縮し、保守作業時間を短縮することが出来る。また、こうした故障診断データやテスト結果レポート、報告書の文書などを検索し、その結果をExcel形式のフォーマットで抽出することで、経営判断材料として活用することも可能となる。さらに、機器毎に故障しやすい箇所や故障の傾向をもつかむことができるため、機器の開発部門が製品設計作りの段階から改善を行なうことができるようになる。

 今回の協業は保守サービス部門を保有する製造業を主な対象としており、両社は共同でマーケティング活動や技術サポートなどを行ない、連携したトータルソリューションについて、今後3年間で20件の受注を目指すという。

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