“既製服”に合わせた体作りを――利用者の立場に立ったERP解説書を販売開始

日本オラクルは、情報システムコントロール協会東京支部、日本ITガバナンス協会との協業により、書籍「セキュリティ、監査、コントロールの特徴 Oracle E-Business Suite」(日本語版)がISACA東京支部から発刊されると発表した

» 2007年10月29日 07時00分 公開
[横田貴司,ITmedia]

 日本オラクルは10月26日、プレス・アナリスト向けに同社のITガバナンスに関する説明会を行った。説明会ではITガバナンスへの取り組みの1つとして、情報システムコントロール協会(ISACA)東京支部および日本ITガバナンス協会(ITGI Japan)との協業により、書籍「セキュリティ、監査、コントロールの特徴 Oracle E-Business Suite」(日本語版)がISACA東京支部から発刊されると発表された。これは「Oracle E-Business Suite」(Oracle EBS)におけるセキュリティ、監査、コントロールの側面を、利用者の視点から具体的に解説したもの。Oracle EBSの利用者や、その監査に携わる人だけでなく他のERPに関わる人にも有用で、またERPを採用していない企業においても、適切なセキュリティやコントロールの理解の参考になるという。

ITGI Japan事務局長の梶本政利氏

 説明会に登壇したITGI Japan事務局長の梶本政利氏は、ERPをスーツにたとえて「“フルオーダーのスーツ”から“よく仕立てられた既製服”に転換することが必要」とし、自分の体(ビジネスプロセス)にスーツ(ERP)を合わせていくのではなく、既製の服を着られる体作りの必要性を認識しなければならないと説明。「肥満」でも「やせ過ぎ」でも既製の服は着られない。梶本氏は適切に体をメンテナンスし(コントロールとセキュリティ)、定期的に健康診断(監査)を受けることが大切だと述べた。同書籍にはこのようなERPユーザーと監査人の共通理解のための基礎が記されているという。

 同書籍はITGI JapanのWebサイトで販売される。

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