「Windows Live」正式版が提供開始となった。それにあわせて開かれた記者発表会にはMicrosoftのスティーブ・バルマーCEOが登場。ソフトウェア+サービスの説明や、質疑応答の半分を占めたGoogleの最新の動きについて見解を示した。
マイクロソフトは11月8日、ソフトウェアとインターネットの連携によるサービス「Windows Live」を日本で提供開始した。それにあわせて開かれた記者発表会に、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOが登場。同社が掲げる「ソフトウェア+サービス」を説明するとともに、Googleに対する見解を示した。
バルマー氏は、「ホームメディアはすべてデジタルになり、新聞やテレビなどのあらゆるコンテンツがIPネットワークで配信されるだろう」とし、ブロードバンド化や地上デジタルテレビ放送への移行が行われる2011年を軸に、ネットワーク上のサービスがこれからの主流になると説明した。
Windows Liveでソフトウェア+サービスを実現するために、デスクトップ環境においてはWindows Vistaとの連携、デバイス面ではWindows Mobileとのシームレスな連携、Web関連ではあらゆる場所からのワンクリックアクセス、企業分野においては情報の安全性の追求を掲げた。
「例えばゴルフの中継を見ていて、タイガー・ウッズがパットを決めたとする。テレビに向かって『ビル、今のタイガーを見たか』と語りかければ、テレビがSNSなどの情報から“ビル”を”ビルゲイツ”と認識する。そしてわたしが見た画面と同じ画面をビルに届けることできる」(同氏)――このような世界が実現するという。
会見後の質疑応答では、Googleの最新の動きに関する質問が半分を占めた。
Windows LiveとGoogleのサービス(「Google パック」)との違いについてバルマー氏は、「Windows Liveに含まれるサービス内容は、Microsoftが世界でどの企業よりも多く提供し、一番のユーザー数を誇っている。Googleは検索では一番先を行っているが、Windows Liveを機能拡張した結果、Windows Live Searchの機能も向上している」とコメント。
また先日発表された携帯電話向けオープンプラットフォーム「Android」について、「(Androidはまだ)紙の上の言葉でしかなく、比較するのは難しい。Windows Mobileは150以上の携帯電話に採用され、ライセンスを提供した端末は2000万に上る。Googleのプレスリリースは見たが、われわれは実際に(事業として)動いている。Googleの参入は歓迎する」と述べた。
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