MSとNovell、提携1周年の成果と今後の展望を発表

両社が昨秋発表した提携の一環として、障害者支援技術を開発するためのフレームワークをMicrosoftがオープン化。Novellは、このフレームワークに対応するためのアダプタを開発する。

» 2007年11月09日 08時59分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftと米Novellは11月7日、両社の提携を障害者支援技術分野へも拡大すると発表した。併せて、提携による新たな顧客企業として、米小売大手のCostco Wholesaleや米航空会社のSouthwest Airlinesなど、30社を獲得したことも発表。「オープンソースとプロプライエタリの橋渡し」となる提携から1年の成果を強調している。

 Microsoftは、障害者支援技術の開発を簡略化するアクセシビリティ・フレームワーク「User Interface Automation」(UIA)仕様をオープン化する。この仕様の実装に必要な技術の使用については、プラットフォームの種類にかかわらず、特許権などを主張しないとしている。Novellは、Linuxベースの既存の障害者支援技術と、UIAフレームワークとの互換性を実現するためのアダプタを開発し、オープンソースとして公開する。

 両社では、この提携拡大により、ソフトウェア企業はWindowsとLinuxの両プラットフォームに対応する障害者支援技術を容易に開発できるようになり、結果として、障害を持つ人々のコンピュータ利用環境を改善できると期待している。

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