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» 2007年11月17日 00時15分 公開

「組み込み型の問題は機能の積み上げ」――元MSの古川氏

元米Microsoft副社長の古川氏が「Embedded Technology 2007」で登壇し、“一個人”としてデジタル技術や組み込み技術に対する見解を示した。

[伏見学,ITmedia]

 11月14日から16日まで「Embedded Technology 2007/組み込み総合技術展」がパシフィコ横浜で開催された。今年で21回目を迎える同イベントは、「デジタルコンシューマー」「オートモティブ」「モバイル/ユビキタス」「FA/ロボティックス」の4つをテーマとして掲げ、最新の技術とソリューションが紹介された。

 会期2日目となる15日には、元米Microsoft副社長の古川享氏が「デジタルライフイノベーション――組み込み型機器の創造する未来社会」というテーマで講演した。

 古川氏は2005年にマイクロソフト退社後、「ブロガー」や「日本鉄道模型の会会長」という肩書きで活動しており、冒頭の自己紹介では趣味で撮影した世界各国の鉄道写真を見せるなどして会場を沸かせた。

「日本人はみなモノづくりに対する魂を持つ」と大いに語る古川享氏 「日本人はみなモノづくりに対する魂を持つ」と大いに語る古川享氏

 昨今のデジタル技術やIP技術について、古川氏は“得意”の早口で次々と説明を続けた。LinuxなどのOSが組み込まれかつIP接続できるというSONYのデジタル放送用映像機器や、24ビット/96kHzというCDの情報量を上回る音楽コンテンツをネット配信するONKYOの「e-onkyo music」など、現在さまざまな場面でIP技術が活用される。家庭用機器や産業用機器、ディスプレイなどが相互に接続されて1つのサービスを提供している点が重要だという。

 最新の組み込み技術動向については、サイプレスのCPUにFlashでプロトタイピングできるオープンソースモジュール「GAINER」やユビキタスコンテンツプログラム「xtel」のほか、先日発表されたGoogleの携帯電話プラットフォーム「Android」などを紹介した。「誰でも簡単にプロトタイプを作れるような技術が好ましい」(同氏)と語った。

 機能や技術の積み上げでモノを提供する組み込み型の問題点についても言及し、「どういうサービスをするかを先に描いて設計すべき」と強調した。

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