コラム
» 2007年12月03日 18時15分 公開

“IT担当”社員が喜ぶクリスマスプレゼント (1/2)

ITワーカーたちはクリスマスにどんなプレゼントを期待しているのだろうか。少なくとも、会社のロゴが入ったウィンドブレーカーではないようだ。

[Deborah Perelman,eWEEK]
eWEEK

 従業員が口笛を吹きながら楽しく仕事をできるようになる魔法の薬はないだろうかといった幼稚な願望を抱いている経営者はいないだろうが、従業員を喜ばせようとする彼らの試みは往々にして的外れなものであるようだ。

 オクラホマ州タルサにある大手グローバルアウトソーシング企業で技術アナリストを務めるケン・ヘス氏によると、同氏の上司は「まったく分かっていない」という。

 「この7年間でわたしの上司は6人も入れ替わった。従業員が何を望んでいるのか分かっていたのは1人だけだったが、その上司のアイデアには予算が付かなかった。わが社では勤続5周年の記念品として双眼鏡(男性社員用)かブレスレット(女性社員用)がプレゼントされ、勤続10周年には会社のジャケットが贈られるのだ」とヘス氏は皮肉交じりに話す。

 ヘス氏の会社では以前、社内の売店で使えるギフトカードも社員に渡していたという。ギフトカードで購入できたのは会社のロゴが入った装飾品だった。

 ITプロフェッショナルが望んでいるのは、時折ふるまわれる無料ビール、シークレットサンタとのプレゼント交換、ジーンズ着用が許されるカジュアルフライデーなどではない。それよりも、ほとんどの従業員にとって関心があるのは、仕事で大変な1日を過ごす羽目になった原因であり、次にそういったことが起きないようにするにはどうすればいいかということだ。

 従業員が1週間で初めて休めるのが、会社の年次クリスマスパーティーに参加するために許可された夜だとしたら、上司と一緒に飲む「エッグノッグ(訳注:クリスマスの飲み物)」もきっと苦く感じられることだろう。

 「わたしの仕事場には窓が1つもなく、プライバシーのない間仕切りの中にDellのノートPCが置かれているだけとう殺風景なものだ。その上、アウトソーシングで仕事も減らされてきた。原稿執筆やコンサルティングの仕事で給料を補う必要がある」とヘス氏は語り、上司はこういった問題になぜ対処してくれないのかと不満を漏らす。

 1年のこの時期には、上司たちは自分のために働いてくれた従業員にどんな褒美を与えようかと思いを巡らしていることだろうが、プレゼントという安直な手段に頼るのではなく、陽気な従業員たちをしかめっ面にさせる問題に対処するために何をすればいいのか考える必要があるかもしれない。

予定外の仕事を減らす

 多くのIT担当者の毎日は、彼らがコントロールできない要因によって支配されており、彼らは自分たちの仕事を消防活動に例えている。

 Assemblage PointeでCTO(最高技術責任者)兼管理主任を務めるケビン・ベーア氏は、米eWEEKの取材に対して「多くのCIO(最高情報責任者)および上級IT幹部たちは、この状況を日常の一部として受け入れている」と語り、ITワーカーは残業して緊急事態に対処するものだという考え方が一般化したと指摘する。

 「際限なく続く障害や予定外の事態に延々と対処するのではなく、雇用契約で定められた仕事に専念できるようになりたいものだ」とベーア氏は話す。

在宅勤務を認める

 従業員を喜ばせるためというだけでは、経営者が在宅勤務を認めるかどうか検討する理由としては不十分だとしても、インフラコストの削減というのは十分な理由になるかもしれない。

 あるIT担当者は、「対顧客業務(電話応対、遠隔技術サポート、文書/販売提案書作成、プログラミング、システム管理など)の多くは、従業員が通勤するオフィスを維持するのにかかるコストの数分の1で行うことができる」と指摘する。

 このIT担当者によると、専門サービスを手がけるFortune 50クラスの大手技術企業の多く(Hewlett-Packard、Unisys、IBM、Novell、Red Hat、Sun Microsystems、Microsoftなど)は現在、多かれ少なかれ在宅勤務を許可しているが、中堅企業や、ITスタッフを社内で雇用しているそのほかのFortune 1000企業では、まだその段階まで達していないという。

 「従業員が会社のデスクの前に座り、PCと向かい合って電話をかけるようにするためだけに、費用のかかる通勤地獄に耐えさせるというのは、生産性の低下を招くだけでなく、会社の経費の無駄遣いでもある」(同IT担当者)

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