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» 2007年12月14日 06時30分 公開

IT業界に帰ってきたJBossのフルーリ元CEO

JBossのマーク・フルーリ元CEOがAppceleratorの顧問になる。Web 2.0企業である同社には、JBossの元従業員も何人か勤務している。

[Darryl K. Taft ,eWEEK]
eWEEK

 マーク・フルーリ氏が帰ってきた。

 JBossの華やかな元CEOが、アトランタに本社を置くAppceleratorの諮問委員会に加わることになった。同社は、SOA(サービス指向アーキテクチャ)技術を組み合わせたクロスブラウザ対応RIA(リッチインターネットアプリケーション)の迅速な開発を可能にする技術にフォーカスする企業で、「Appcelerator」というオープンソースプラットフォームを提供している。

 Appceleratorの顧問という形でのフルーリ氏の微妙な業界復帰は、元JBossチームのメンバーの一部の再会を実現することにもなった。

 フルーリ氏が顧問としてAppceleratorに名前を連ねるというニュースの1週間前、同社はベン・サブリン氏が戦略/ビジネス開発担当副社長として入社したことを明らかにしている。サブリン氏はJBoss創業後の最初の社員で、昨年に同社がRed Hatに買収されるまでは販売担当副社長を務めていた。

 Appceleratorのジェフ・ヘイニーCEOも再会に加わる。ヘイニー氏はJBossの従業員ではなかったが、JBossミドルウェアプラットフォームのコアコントリビューターの1人だった。同氏は「JBoss Remoting」技術の共同開発者でもある。

 フルーリ氏は米eWEEKのインタビューに対し、「この会社で手伝いたい。オープンソース手法の面で手助けできるし、メッセージングの分野でも手伝えたらうれしい」と話している。

 しかし「わたしはもう引退しているんだがね」と同氏は、はにかむように付け加えた。

 Appceleratorは同氏の名前を利用しようとしているだけなのかとの質問に対し、フルーリ氏は、「そう願いたい」と答えた。「わたしの名前が彼らの認知度を高めるのに役立つのだとすれば、彼らはそれでわたしを必要としているのだろう。しかしここには優れた製品と強力なチームが存在する」と同氏は話す。

 同じインタビューの中でヘイニー氏は、「Appcelerator Platformでは、SOA環境を迅速に構築したり、既存のエンタープライズアプリケーションをSOAに対応させたりすることが可能だ」と述べている。

 ヘイニー氏によると、Appceleratorの幹部は、このプラットフォームで実現されるSOA対応のRIAを「SOUI」(サービス指向ユーザーインタフェース)と呼んでいるという。

 Appceleratorはメッセージ指向の機能をサポートし、Java、.NET、Ruby、PHP、Pythonに対応した標準ベースの開発環境を提供するという。同プラットフォームの一部は「Spring Framework」をベースとする。

 クライアントサイドでは、Appcelerator Platformはモックオブジェクトベースの開発を可能にするため、開発者はクライアントサイドとサーバサイドの開発作業を切り離すことができるという。

 Appceleratorの前身は、2006年に設立されたHakanoである。同社はWeb 2.0とRIAを専門とするコンサルティング会社。Appcelerator Platformのコア技術は、Hakanoでのコンサルティング業務を通じて得られた教訓から生まれた。

 「われわれは顧客のコンサルティングを行うのに、この製品を1年間使ってきた」とヘイニー氏は話す。

 ヘイニー氏によると、同社は2008年の1〜3月期に「RIA機能を理解するEclipseベースの開発環境」など幾つかの製品を発表する予定だという。

 さらに同氏によると、Appceleratorでは独自のアジャイル開発手法を生み出した。同社ではこれを「ビジュアルユースケース開発」手法と呼び、社内で利用しているという。

 同氏がフルーリ氏にAppceleratorを手助けするよう頼んだのは、オープンソース分野でのフルーリ氏の知識を買ってのことだという。

 「われわれはオープンソースモデルを一から立ち上げた」とヘイニー氏は話す。同氏によると、Appceleratorは「フルオープンソースのGPL製品」だという。

 ヘイニー氏は、Appceleratorの主要な競合製品はAdobe Flexだと考えている。フルーリ氏によると、オープンソース分野ではLaszloがライバルだという。

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