会社ケータイのUIは自分で作る――ソフトバンクモバイルの新サービス(2/2 ページ)

» 2007年12月19日 07時00分 公開
[國谷武史,ITmedia]
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 実際に、企業はどのようにBiz フェイスを利用できるのだろうか。例えば、画面のボタンの1つに「事務所へ電話する」と割り当てられる。「非常にシンプルだが、簡単に携帯電話を使えるようにするのが狙い。特に中高年の方には便利だと感じていただけるだろう」(國枝氏)

管理者用のWeb画面。社員単位・部門単位で運用に合わせた設定が簡単に行えるという

 ボタンにデータ再生機能を割り当てた場合、外部メディアに保存されているプレゼンテーション用の画像や映像をワンタッチで再生できる。最近では、情報漏えい防止の観点からPCの持ち出しを禁止している企業も多い。「社員が携帯電話で簡単に小規模なプレゼンテーションを行える」という。

 テロップ表示には、全社や部門で共有すべき情報をリアルタイムに配信できる。企業によっては、本社での朝礼の内容などをメールで社員の携帯電話に配信している。これにテロップ機能を利用すれば、電子メールの配信エラーやメールアドレスの管理が不要になる。

「とにかく早く」に応える

 従来、こうしたカスタマイズアプリケーションは、企業ごとに独自開発するため、多くの時間とコストを掛ける必要があり、設定変更の負担も大きかった。國枝氏は、「当社の端末は『Y! 』ボタンを押せばインターネットに簡単につながる。これをヒントに企業ニーズと組み合わせた結果として生まれた」という。

 利用を申し込むと2週間程度でID・パスワードが発行される。利用料は、初期費用が10万円、管理費用が月額5万円(月更新5回まで)、別途端末側の利用料が月額200〜500円(利用数により異なる)となっている。

 対応端末は、「810SH」「811SH」「812SH」「GENT 812SH s」「GENT 812SH sII」「813SH」「813SH for Biz」の7機種で、サービス開始後に拡充させていく。2008年度は新規の法人契約の30%で利用を見込んでいるという。

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