会社ケータイのUIは自分で作る――ソフトバンクモバイルの新サービス(1/2 ページ)

ソフトバンクモバイルの新サービス「Biz フェイス」は、UIのカスタマイズやセキュリティ、情報共有機能を備える本格的な企業向けサービスとなる。

» 2007年12月19日 07時00分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 「必要な機能だけをきちんと使わせたい」――ソフトバンクモバイルが法人ユーザーを対象に実施した携帯電話の利用ニーズ調査では、セキュリティ対策以上に携帯電話のユーザービリティを重視する回答が目立った。ユーザービリティを重視する企業の55%は、「コストが掛かってもカスタマイズ」したいと回答しており、企業側が運用できる範囲で携帯電話の操作性改善を期待する声は多い。

 ソフトバンクモバイルでは、2008年1月から法人契約者が利用できる携帯電話のカスタマイズサービス「Biz フェイス」を開始する。ほかの携帯電話会社にはないユニークなサービスとして注目される。

待ち受け画面のデザインに、企業ロゴとコーポレートカラーを組み合わせるといったことが可能

 法人事業本部法人マーケティング統括部の國枝良ソリューション開発課長は、「企業規模を問わず、会社が使わせたい機能に絞って運用したいという要望が非常に強い」と話す。同サービスは、ユーザーインタフェースを作り込む機能に、セキュリティ機能や情報共有の機能も盛り込んだ。

社員は意識しない

 Biz フェイスは、待ち受け画面に企業ロゴなどの画像を表示でき、画面ボタンには最大4つまで、ソフトキーには2つまでの機能を割り当てられる。割り当てられる機能は、短縮ダイヤルや電子メール、インターネット閲覧、業務アプリケーション、メモリカードのデータ再生などとなっている。

 企業の携帯電話管理者は、Webの設定画面で画像データや機能を割り当てる。端末ごとあるいは部門単位でも設定できる。設定が完了すると対象端末にショートメッセージが配信され、端末が自動的に専用の「S! アプリ」を導入する。導入後は、設定内容の変更分だけを自動更新する仕組みだ。

 社員が端末を紛失した場合には、管理者がS! アプリを遠隔操作して消去できる。設定更新時はSSL暗号化通信を利用し、企業情報を保護するという。画面下部のウィンドウには小さいアイコン画像とテキストをテロップ表示できる。設定を変更した場合、数分程度で端末側に反映されるため、社員の通話を中断するといった操作への影響は少ない。変更履歴をログとして保存できるようにもなっている。

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