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» 2008年01月28日 00時00分 公開

日本のインターネット企業 変革の旗手たち:モバイルユーザーのそばにいる存在であり続けるための挑戦 (2/3)

[國谷武史,ITmedia]

MBOの理由

ITmedia MBOを決断されたのは業界の変化が理由ですか。

 MBOを選んだのは、業界の変化ではなく、自分たちがすべきことが変わってきたというのが一番の理由です。モバイルコンテンツは私たちの強みですが、それだけでは成長の余地が次第に限られてくるだろうという危機感がありました。

モバイルインターネットの新しい形に集中すべく、MBOを選んだと話す堀氏

 サイバードを立ち上げた当時、将来は携帯電話がインターネットにつながるあらゆるもののインタフェースになると考えていました。

 例えば、必要な情報を登録しておくプラットフォームのような仕組みがあれば、ユーザーはさまざまなサービスをスムーズに利用できるようになります。そこでサイバードは、一人ひとりの携帯電話ユーザーの「自分専用のプラットフォーム」を提供できる存在になることを目標にしてきました。

 この目標に向けた取り組みは、2年ぐらい前から始めています。そして、具体的な方向性がだいぶ見えてきたので、いよいよ大規模な投資を行うべきタイミングになりました。

 しかし、年間数十億円程度の利益の大半を投じる必要があり、今の企業規模では難しい。もし投資をすれば、利益を還元できず株主の方々に迷惑をかけることが明らかだったので、それなら私たち経営陣がリスクを取るべきだろうと思いました。投資のタイミングを数年先に伸ばす考え方もありましたが、変化の激しいモバイル市場では現実的な方法とは思えませんでした。

 私たちは、創業から株式上場、今回のMBOに至るまで、自分たちが挑戦したいこと、あるべき姿を実現するための環境作りを自分たちの手で行ってきました。コンテンツ事業に全力で取り組み、利益を出して自分たちの強みにしてきたからこそ、新しいことに挑戦できるようになったと思います。

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