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» 2008年01月28日 00時00分 公開

日本のインターネット企業 変革の旗手たち:モバイルユーザーのそばにいる存在であり続けるための挑戦 (3/3)

[國谷武史,ITmedia]
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インタラクティブなメディア

ITmedia 業界のビジネスモデルが変わろうとしている中で、どのような成長路線を描いていますか。

 「メディア」のような存在になりたいと考えています。正しくは「プラットフォーム」という表現が適切かもしれません。具体的には雑誌のようなイメージです。例えば、若い女性向けのファッション誌があるとします。カテゴリーはファッションかもしれませんが、実際にはファッションに限らず、若い女性読者が興味を持つさまざまな情報が載っています。コンテンツを起点にするのではなく、ターゲットとなるユーザーに対して多種多様な情報を届けるメディアを作りたいですね。

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 「メディア」という言葉は、一般的には「読者に何か提案する」という意味合いで捉えられることが多いのですが、私たちが考える21世紀型のメディアは、インタラクティブ性を伴ったITサービスという要素を持つものです。これまでのメディアは、「こうしたらどうですか?」という提案型ですが、私たちの考えるメディアは、「あなたはどうしたいのですか?」とユーザーに働きかけ、健康志向のユーザー向けサービスだとすれば、食べる予定のものを入力すると、「それは食べないほうが良いですよ」とアドバイスをするようなイメージです。

 そのようなサービスを組み合わせたメディアは、ユーザーに対して大きな影響力を与える存在になるでしょう。ユーザーのセグメントが明確なので、広告主にとっても魅力的な存在になります。

ITmedia Yahoo!やGoogleがモバイルポータルとしての存在感を強めています。

 彼らは検索を切り口にいろいろなサービスを提供できるので、うらやましく感じることもありますが、労力や時間、コストを考えると同じことはできません。それよりは、きちんとセグメントを固めて、その人たちが求めるものを用意していきたいですね。

 モバイル広告は、この1年ほどを見ても急激な成長を遂げています。その意味では、今回のMBOは新規事業のためにというよりも、すでに始まっている事業を加速させるためにアクセルを踏むといったものです。本格的な取り組みは次年度以降になりますが、毎年2つ程度のメディアを立ち上げていきたいと考えています。

ITmedia 最後に、これからインターネット業界へ挑戦する方に向けたメッセージをお願いします。

 インターネット業界に限らないのですが、「気付き」を大事にしてほしいですね。例えば、企業同士の提携を報じた新聞記事を見て、「そうなんだ」と思うだけか、「これならうち(当社)でも新しいことができる」と思い付くかどうかです。

 「気付き」というのは、脳にインプットされたさまざまな情報が関連付けられる状態のことを指すと聞いたことがあります。ですので、日々たくさんの情報に触れ、それを「気付き」としてアウトプットできるように努力することが大切です。それを心がけていれば、どんなに困難な場面に遭遇しても乗り切れるようになれると思います。

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