性能と拡張性を向上、ミラポイントが電子メール製品群を刷新

ミラポイントは、同社にとって第8世代に当たる電子メールアプライアンス製品の新シリーズを発売した。

» 2008年01月28日 14時21分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ミラポイントジャパンは1月28日、電子メールアプライアンスサーバ「Mirapoint Message Server」およびセキュリティアプライアンスの「Mirapoint RazorGate」シリーズの新製品6モデルを発表。同日から出荷を開始した。

 新製品は、インテルのクアッドコアCPU「Xeon」を採用し、1U構成ではXeonを1機、2U構成では2機搭載する。ハードウェア構成なども見直しており、電子メール処理性能は前シリーズと比較して約2〜3割向上しているという。

Mirapoint Message Server S6000

 Message Serverシリーズでは、ISPや大規模企業、教育機関など1万ユーザー以上向けの「S6000」、5000〜1万ユーザー規模向けの「M6000」、5000ユーザー規模までの「M600」の3製品ラインアップする。S6000は、ファイバチャンネルSANに対応し、1台当たりのストレージサイズは最大8テラバイトに拡張された。

 また、専用ストレージ「XSAN Storage」と組み合わせてN+1のクラスタ構成も可能。ストレージサイズも最大126テラバイトまで拡張できる。これにより、スナップショット機能を利用したバックアップイメージの取得やユーザー単位でのファイルリカバリなどが行え、災害時など事業復旧やデータ保護が強化される。

 Mirapoint RazorGateでは、ISPや大規模企業、教育機関向けの「RG6000」、中規模企業向け「同600」、中小企業向け「同160」をラインアップする。RG6000では、アンチスパム、アンチウイルスなどのセキュリティ機能を稼働させた状態で1時間当たり最大24万4000通の電子メールを配信できるという。搭載できるHDDの容量も最大600Gバイトに拡張され、従来は小規模ユーザー向けに提供されたスパムメールなどを隔離するフォルダをユーザー単位でできる機能を大規模ユーザーでも利用できるようにした。

徳久氏

 技術部長兼プロダクトマネジャーの徳久賢二氏は、「電子メールの1通当たりデータ容量が増加し、スパムメールの流通量も急激に増えている。コンプライアンスなどの観点でも電子メールの管理が厳しく求められ、新製品ではTCOを削減しつつ、これらの課題へ対応を図った」と説明した。

新製品の概要と参考価格

 新製品から、アプライアンス用OSがバージョン4となり、大規模容量ストレージへの対応が強化された。また、現行のバージョン3も含めて、送信ドメイン認証機能の追加などセキュリティを強化している。今後は、添付ファイル監視機能やメール流量の制御機能、Microsoft Exchange Serverとの連携、Active Directory連携などの機能を、順次追加していく予定だという。

 ミラポイントは、サイバートラストとの提携も発表した。サイバートラストが発行するミラポイントのアプライアンス向けサーバ証明書をインストールすることで、受信用のパスワードを暗号化して認証するAPOP(Authenticated Post Office Protocol)を利用できるようになる。両社ではサーバ証明書の提供価格を割り引くキャンペーンを6月30日まで実施している。

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