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» 2008年02月01日 12時30分 公開

オルタナブログ通信:改めて考える「安心・安全」とは?――企業買収、偽装工作、ブランド消滅の裏に (2/3)

[森川拓男,ITmedia]

「省エネ」と「エコ偽装」に見る、「安心」と「安全」

 昨今は、“省エネ”という言葉もかなり一般化してきた。テレビ通販や、家電量販店などでも省エネを売り文句にした商品が当たり前になっており、個人でも省エネに励んでいる……、筆者も含めて、そう思っている人は多いはずだ。

 そこに一石を投じてくれたのが、永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」幻想の省エネ大国・日本?というエントリーだ。なかなか興味深いので、ぜひ読んでほしいと思う。

 省エネは環境問題への取り組みの一環なので、エコ活動だ。しかし、エコにも最近問題となっている「偽装」があった。一連の、いわゆる「古紙偽造」だ。

 小林啓倫氏「シロクマ日報」「エコ偽装」の隠れた悪影響では、その裏に隠された問題を指摘。確かに筆者も疑問だったのだが、「古紙100%の再生紙が環境に悪影響」という表明だ。

 折田明子氏「Empowerment blog」安心と安全が食い違うでも書かれているが、「安心」と「安全」の基準というものを、しっかりと見直すべき段階なのかもしれない。

Netscapeの終焉

 川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」Netscape 消滅というエントリーを読んで、ギョッとした。Netscapeといえば、かつてInternet Explorerと並ぶWebブラウザの名ブランドだ。筆者がWebページを作っていた当初は、Internet ExplorerとNetscapeの両方で表示確認するようにしていた。そしてInternet Explorerに追い抜かれ、後発のブラウザにも後れを取るようになっていった。そして……、終焉へのカウントダウン。

 高橋徹氏「代替案のある生活」我が Netscape は永久に不滅ですのように、思い入れが強い人もいることだろう。実際のところも、コアユーザーはまだいると思うのだが。

 時代の流れといってしまえばそれまでだが、インターネットの一時代が終了し、新しい時代へと向かう出来事であることは間違いないだろう。

動画サイトとの共存共栄とは?

 栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」Gyaoとニコ動画の共存共栄はあり得ないのだろうか?というタイトルを見た時、何かなという疑問が起きた。目を通して、確かに一理あるなというか、ユーザーからの意見としては確かに、と同意してしまった。動画サービスは、これからのネットビジネスにおいては重要なコンテンツとなることは間違いない。ここで、ニコニコ動画やYou Tubeなど既存の動画共有サイトなどを利用していくことは重要なことだとは思うのだが、なかなか難しいのだろうか。

 栗原氏は【雑談】TV局の現場的にはYouTubeは黙認?という興味深いエントリーも投稿している。

 しかし、そもそも影響力としてはどうかといえば、大野元久氏「IT's my business」「動画共有サイトの訪問者数と視聴時間が激増」における驚きでも指摘されるように、まだまだ動画共有サイトの視聴者など微々たるものなのだ。やはり、TVやラジオなど、既存のメディアに代わるような存在になるには、まだまだ時間がかかりそうだ。

著作権あれこれ

 動画共有サイトなどでいちばん問題となるのは、これまで何回か話題にしてきた著作権問題がある。次に挙げる2人のオルタナティブ・ブロガーの間で、興味深いエントリーが投稿されているので、ぜひ読んでほしいと思う。

 まずは佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」著作隣接権・私的録音録画補償金と、大野さんからいただいたコメントへのレス。そして大野元久氏「IT's my business」補償金は文化を守るために役立つか?「お金をかけても、よい作品になるとは限らない」という表現レコード会社とアーティストは対立しているのかだ。

 著作権とはいったい誰のものであり、そしてその対価は誰に渡されるのか。例えば、ある作品を購入して対価を支払う際、購入する側からすれば、制作したクリエイターに大半の利益が入ることを想定しているはずだ。書籍ならば著者、歌であれば歌手や作曲家、作詞家、映画ならば俳優や監督。しかし、実際は複雑で難しい問題が横たわっている。筆者もブログで、とある映画のDVDについて書いたところ、監督自身からDVD化が初耳であるというコメントをいただいて驚いたことがある。「Yahoo!動画」で配信されていることすら、監督は知らなかったというのだ。それでは、いったいこの利益はどこに行ってしまうのだろうか……。ロイヤリティーや二次利用問題も含め、インターネット時代の著作権問題は、根深いものがあるのだ。

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