通信速度と感度が向上、ウィルコムが高度化基地局を開設

ウィルコムは、従来のPHS基地局に比べて通信速度と電波の到達距離が向上する高度化PHS基地局を山形県に開設した。

» 2008年02月15日 18時11分 公開
[ITmedia]

 ウィルコムは2月15日、従来のPHS基地局に比べて通信速度や電波の到達距離が向上させた高度化PHS基地局を山形県新庄市に開設した。通信接続試験サービスを16日から実施する。

高度化PHSのイメージ

 高度化PHSは「W-OAM」と呼ばれる通信規格を利用し、データ通信速度やサービス品質の向上を図るもの。基地局からの距離に応じて電波の変調方式を切り替えられため、基地局から離れた場所でも安定性の高い通信環境を実現できるという。

日本初の30メートル鉄塔基地局

 基地局が設置されたのは「本合海(もとあいかい)」地区で、同地区では地理的条件から通信環境の整備が遅れ、特に学校では通信を利用した授業ができないなど、課題を抱えていた。山形県および新庄市の要請を受けて、ウィルコムが基地局設置を総務省に申請していた。

 基地局のエリア内では「W-OAM typeG」対応の端末を利用して、最大512kbpsのデータ通信ができる。また、基地局までの引き込み回線を光化して最大800kbpsに通信速度を引き上げる予定で、将来は通信速度が最大20Mbps程度となる次世代PHSへの対応も視野に入れている。

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