CitrixやMicrosoftが相次いで仮想化事業に注力する中、依然としてVMwareは強い自信をのぞかせる。
ヴイエムウェアは2月22日、仮想化ソリューションの現状に関するプレス向けの説明会を開いた。米VMwareのマーケティング担当副社長であるカーシィック・ラウ氏は、「(ユーザーにとって自社の仮想化製品が)今後も唯一の選択肢」と述べ、CitrixやMicrosoft(MS)といった競合に対する優位性を示した。
ラウ氏は、最大の強みに「ハイパーバイザー」を挙げた。同社のハイパーバイザーは、サーバ仮想化ソフトウェア「VMware ESX Server」の中核となる技術で、数年前から全世界の実運用環境で安定性や堅牢性を提供してきた。ハイパーバイザーとは、コンピュータシステムのパーティショニング(ハードディスク内部に領域を確保すること)を実現する仮想インフラストラクチャの基本的なコンポーネントである。ラウ氏は、「われわれのハイパーバイザーは、ソフトウェア技術とハードウェア技術を組み合わせることで最適なパフォーマンスを実現する」と話した。
また、パートナー企業との連携を強調する一方で、競合をけん制した。「ストレージベンダーなど多くの企業と協力し、次世代のデータセンターの構築に向けてリーダーシップをとっている。MSは、まだ単にサーバをパーティショニングしているにすぎない」(ラウ氏)という。
「(仮想化の市場は成長が著しく)今後も新たな競合が台頭する可能性は高い。われわれは仮想化製品や、パートナー、ユーザーとの関係性に強い自信を持っている」(ラウ氏)
ラウ氏は、22日に開催されたイベント「VMware仮想化ソリューションフォーラム」に出席するため来日。同イベントでは、仮想化を利用したビジネスソリューションの最新動向や国内のユーザー事例などが紹介された。
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