/proc/sysはシステムについての情報を提供するだけではなく、動的にカーネルパラメータを変更して各機能を有効にしたり無効にしたりできる(警告:当然ながらシステムに有害なことが起こる可能性もある)。
ファイルが設定可能なのか読み取りのみ可能なのかを知るためには、「ls -ld」を実行すればよい。ファイルに「W」の属性があれば、何らかの形でカーネルを設定するために利用することができることを意味する。例えば「ls -ld /proc/kernel/*」を実行すると以下のような結果が表示される。
dr-xr-xr-x 0 root root 0 2008-01-26 00:49 pty
dr-xr-xr-x 0 root root 0 2008-01-26 00:49 random
-rw-r--r-- 1 root root 0 2008-01-26 00:49 acct
-rw-r--r-- 1 root root 0 2008-01-26 00:49 acpi_video_flags
-rw-r--r-- 1 root root 0 2008-01-26 00:49 audit_argv_kb
-r--r--r-- 1 root root 0 2008-01-26 00:49 bootloader_type
-rw------- 1 root root 0 2008-01-26 00:49 cad_pid
-rw------- 1 root root 0 2008-01-26 00:49 cap-bound
前記から、「bootloader_type」は変更できないが、それ以外のファイルは変更可能であることが分かる。ファイルを変更するには「echo 10 >/proc/sys/vm/swappiness」などのようなコマンドを実行すればよい(このコマンドの場合は仮想メモリのページングの性能を調整する)。なおこれらの変更は一時的なものであり、システムを再起動すれば無効になる。より持続的な変更を行いたい場合には、sysctlと/etc/sysctl.confファイルを使用する必要がある。
それでは/proc/sysにあるディレクトリを見てみよう。
/proc特殊ディレクトリはLinuxの内部的な働きに関する詳細な情報を豊富に提供していて、数多くの部分についての設定を細かく調整することもできる。しばらく時間をかけて/procディレクトリのあらゆるカ所について調べてみれば、より完璧なLinuxマシンを手に入れることができるだろう。完璧なLinuxマシンをあなたもぜひ手に入れてほしい。
Federico Kerekiはウルグアイのシステムエンジニア。20年に渡るシステム開発、コンサルティング、大学講師の経験がある。
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