アサヒビールはグループ企業への導入も検討中。アスクルはBPOサービスのオフィス用品購入代理サービスを開始した。
アスクルは、購買代理としてすべてを“そろえる”ことを目的としたサービス「SOLOEL」(ソロエル)を開始した。
SOLOELは、一括購買や共同購買、購買管理をリードすることを目的に、間接材の最適購買、および間接材購買の業務負担軽減を支援するBPOサービス。オフィスデリバリーサービスで大手である同社の商品調達、そして物流ノウハウを活用した「購買システム」「購買業務代行サービス」「購買改革コンサルティング」を提供する。購買業務の可視化やチェック機能の強化など、J-SOX法にも対応した購買システム利用も特徴としている。
また、購買システムのプロセスサポートにとどまらず、購買にかかわる業務改革の戦略設計や、具現化支援するための業務運営サポート体制も含んでいるという。
サービス発表とともに同社は、アサヒビールで導入が始まっていることも明らかにした。リリースの中で、「アサヒビールでは今回の導入による稼働確認を経て、順次グループ企業約30社へと導入計画をしている」とコメントしている。
アスクルでは、今回の発表背景にある今後のBPO市場拡大を強調しており、企業におけるグローバルな競争拡大や、原材料価格の高騰、為替の急激な変動など、環境はいっそう厳しさを増していることを挙げている。これにより、企業はいっそうシビアなコスト構造を構築していく必要があり、購買プロセスの見直しは必然なものの一つであるという。
「商品の広がりでBPO市場を捉えると、事務・総務用品、ハード・ソフトウェア、工具、理化学用品、包装材などの間接材の流通額は年間約15兆円と試算している」(アスクル)
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