記憶媒体のデータ廃棄に新サービス 専用車で顧客先回る

HDDや各種磁気テープなどのデータを熱処理で消去し、処理した生成物をリサイクル処理するサービスをイメーションが始める。

» 2008年05月01日 16時47分 公開
[ITmedia]

 イメーションは4月30日、記憶媒体のデータを熱処理で廃棄するデータ消去サービスを5月7日に提供すると発表した。データセンターサービスを展開するなど多くの記憶媒体を保有する企業に売り込む。

 同サービスの名称は「データ消去安心サービス」。HDD、各種磁気テープ、フロッピーディスク、CD、DVD、マイクロフィルムなどの記憶媒体を、窒素ガス下で加熱分解する。プラスチック材料も炭化するため、ダイオキシンの発生をなくし、二酸化炭素の発生を抑えることができる。

 熱処理装置を載せた車で顧客先を回り、データを消去する。処理後の生成物(主に炭)は回収し、発電所で燃料に使う。生成物を吸湿剤に転用するリサイクル処理も検討しているという。処理時間は4〜5時間。

写真左が移動式熱処理車、右が処理前後のテープ(同社Webページより)

 磁気イレーサーでデータを消した後、廃棄物を焼却処分する場合に比べ、二酸化炭素の排出量を2分の1以下に抑えられるという。発生した二酸化炭素はカーボンオフセット処理を行う。

 基本料金は処理料金が26万8000円以下の場合のみ、1回の処理ごとに26万8000円を加算する。処理価格は、DVDおよびCDは4枚当たり128円(税抜き)など。

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