プライバシー上の問題から、FacebookがGoogle Friend ConnectからFacebookユーザー情報へのアクセスを遮断した。
米Facebookは5月15日、Googleが先日立ち上げたデータポータビリティ技術「Friend Connect」を遮断したことを明らかにした。
Friend Connectは、開発者がWebサイトに簡単にSNS機能を追加できるようにする技術。Webページに既存のSNSの友人リストを組み込むことなどができるようになる。
当初FacebookはFriend Connectに対応していたが、方針を変更し、同技術のFacebookユーザー情報へのアクセスを遮断した。Friend Connectが、ユーザーが知らないうちにほかのデベロッパーにユーザー情報を再配布することが分かったためという。これはFacebookのユーザーが望むプライバシー基準を尊重しておらず、利用規約に違反すると同社は説明している。
同社はこの件でGoogleに連絡を取ろうとしており、ユーザーが望む形で自分のデータを共有できるようにするため協力していきたいと述べている。
Facebookは、GoogleがFriend Connectを立ち上げたのと同時期に、独自のデータポータビリティ技術「Facebook Connect」を発表している。Facebook Connectでは、開発者はWebサイトにFacebookアカウントでログインできる機能などを組み込めるようになる。
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