「事件は枯れたシステムが稼働する現場で起こってるんだ」と現場ですぐに役立つ知識を欲するあなたに贈る珠玉のTips集。今回は、Solaris上で、各ディスクのデバイス名を確認する3つのコマンドを紹介しよう。
Solarisで、現在接続されているディスクのデバイス名を確認したいのですが、どうすれば良いのでしょうか?
Solaris上で、各ディスクのデバイス名を確認する方法として一般的に用いられるのは、以下の3つのコマンドを利用するものです。
formatコマンドを実行すると、Solaris上で認識されているディスク一覧が表示されます。この結果を参照して、デバイス名を調査します。このとき、ディスクの選択でキー入力待ちとなるので、終わらせるにはCtrl+Dキーを押します。または、実行例1のようにformatコマンドを実行します。
# format < /dev/null
Searching for disks...done
AVAILABLE DISK SELECTIONS:
0. c0t0d0
/pci@1f,0/pci@1,1/ide@3/dad@0,0
1. c0t1d0
/pci@1f,0/pci@1,1/ide@3/dad@1,0
Specify disk (enter its number):
iostatは、各種I/Oのステータスを確認するためのコマンドです。実行例2のように「iostat -En」を実行すると、ディスク一覧が表示されます。このコマンドを使用した場合、OS起動中に該当ディスクで発生したエラーについても確認できます。
# iostat -En
c0t0d0 Soft Errors: 0 Hard Errors: 0 Transport Errors: 0
Model: ST320414A Revision: 3.28 Serial No: 3EC0YDSW
Size: 20.40GB <20403339264 bytes>
Media Error: 0 Device Not Ready: 0 No Device: 0 Recoverable: 0
Illegal Request: 0
c0t1d0 Soft Errors: 0 Hard Errors: 0 Transport Errors: 0
Model: ST39140A Revision: 861000 Serial No: AY497090
Size: 9.11GB <9114771456 bytes>
Media Error: 0 Device Not Ready: 0 No Device: 0 Recoverable: 0
Illegal Request: 0
Ex000系のDR機能*がサポートされている機種でデバイスの接続・解除などをコントロールするコマンドがcfgadmです(実行例3)。Solaris 7以降のcfgadmコマンドは、ストレージ部分に関してはBladeなどのDR非対応のSunシステムでも使用可能です。ただし、x86プラットフォームにおいては、cfgadmコマンドではIDEディスクを認識できず、SCSIディスクのみの対応となります。
# cfgadm -alv -s "select=type(disk)"
Ap_Id Receptacle Occupant Condition Information
When Type Busy Phys_Id
c0::dsk/c0t0d0 connected configured unknown unavailable
Jan 1 1970 disk y
/devices/pci@1f,0/pci@1,1/ide@3:scsi::dsk/c0t0d0
c0::dsk/c0t1d0 connected configured unknown unavailable
Jan 1 1970 disk y
/devices/pci@1f,0/pci@1,1/ide@3:scsi::dsk/c0t1d0
DRはDynamic Reconfigurationの略称で、動的再構成機能とも呼ばれる。システムの稼働中に、実行中のユーザープロセスの中断を最小限に抑えながら、システムボードを動的に再構成し、安全に着脱できる。
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