自治体職員の業務を改善するためのハンドブックをマイクロソフトが作成。江戸川区の自治体改善プロジェクトのノウハウを盛り込んだ。
マイクロソフトは5月28日、自治体の業務効率化を目的とした「自治体業務改善ハンドブック」を、江戸川区と作成したと発表した。
同ハンドブックでは、「書類の山が崩れてお茶をこぼした」「1日10回は席とファイルキャビネットを往復している」といった自治体内で起こりうる非効率な業務を、チェックリスト形式で紹介している。「課題検討のグループを作る」「会議運営のルールを工夫する」といった業務改善のアイデアも掲載している。
江戸川区は、2008年に稼働を開始する情報システム基盤の導入に合わせ、業務フローの見直しや職員のPCスキルのトレーニングなどを実施する「事務加速プロジェクト」に取り組んでいる。プロジェクトの運営を担当したマイクロソフトが、業務の計算や集計にPCを使うことで、作業時間を年間約40%減らせた事例などを基に、そこで得たノウハウをハンドブックにまとめた。
ハンドブックはA5サイズで32ページ。江戸川区内で配布されるほか、マイクロソフトのWebサイトを通じて提供する。申し込みは自治体または外郭団体などの職員限定となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.