京阪電気鉄道は、グループ企業9社で利用する共通会計システムを稼働させた。会計システムには「SAP ERP 6.0」を採用している。
SAPジャパンは6月2日、同社が納入している京阪電気鉄道の共通会計システムを拡大し、4月にグループ8社で稼働を開始させたと発表した。
京阪電鉄は、決算の早期化など連結経理の向上を目指し、グループ企業の会計システムを統合するプロジェクトを2006年に開始した。2007年に京阪電鉄とグループ企業3社に会計システムを導入。2008年にはシステムを拡張しグループ企業を含めた9社で会計システムを稼働している。
会計システムにはSAPジャパンの統合基幹業務ソフトウェア「SAP ERP 6.0」を採用した。SAP ERP 6.0は、ビジネス環境の変化に合わせて業務プロセスを変更できる柔軟性を備えている。
今後は経理業務における連結経営の効率化を目指すとしている。
「手軽に導入できるSAP」を中堅企業に届ける
「SAPはハードルが高い」というイメージが払拭されつつある。長期的な費用を考慮すると、SAPは実は安価と考え、SAP Business All-in-Oneを導入する中堅企業が増えている。SAPが提供する実現機能確認シートに注目だ。一覧をチェックすれば購入前に費用の詳細が分かる。機能追加の際の費用も「見える化」できる。
なぜSAP ERPを導入するのか――女性衣料品通販ピーチ・ジョンの場合
ピーチ・ジョンは、女性向け下着などのカタログ通販で人気を集める。ピーチ・ジョンが、2009年の稼働を目指してSAP ERP導入プロジェクトに取り組んでいる。ネット販売店舗が急拡大し、継ぎ足すように対応してきたシステムをSAPでどう変えていくのか。2007年11月のワコールの完全子会社化に伴い内部統制強化も課題となっている。
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