秋葉原殺傷事件に便乗の悪質メール、マルウェアに感染事件現場画像で注目させる手口

事件現場の画像で注目を引き、トロイの木馬に感染させようとする悪質なメールが出現した。

» 2008年06月12日 13時25分 公開
[ITmedia]

 秋葉原で起きた無差別殺傷事件を利用してユーザーの目を引き、マルウェアに感染させることを狙った便乗メールが出現したと、セキュリティ企業のPanda Securityが6月11日付けのブログで伝えた。

 メールの文面はスペイン語で、ペルーのラジオ局RPPニュースから発信されたように見せかけてある。秋葉原での事件の概要を伝え、容疑者の男に警察官が近付く場面を撮影したスクリーンショットを掲載している。事件の詳細を伝える動画をダウンロードして閲覧するように促している。

 しかし実際には、動画ではなくトロイの木馬の「QHost.IH」がダウンロード・インストールされる。このトロイの木馬に感染するとホストファイルが書き換えられ、ユーザーが特定の銀行のサイトを閲覧しようとすると、偽のWebサイトが表示される仕掛けになっているという。

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