OracleやSalesforce.comがiPhone向けにエンタープライズアプリケーションを提供している。会社にiPhoneを買ってもらうチャンスかもしれない。
OracleとSalesforce.comが、無料iPhoneへのチケットになるかもしれない。
その方法は? 上司にお金を払ってもらうのだ。
エンタープライズアプリケーション大手のOracleと、CRM(顧客関係管理)の第一線にあるSalesforce.comは、7月11日に発売されるiPhone 3G向けにアプリケーションを開発する企業の第一陣だ。
OracleのiPhone向け「Business Indicator」アプリケーションは、Oracleの幾つかのBI(ビジネスインテリジェンス)アプリケーションのメトリクスを提供する。InformationWeekによると「財務、営業、製造のマネジャーが、販売目標を達成した場合や出荷レベルが落ちた場合など、事前に定義したビジネスメトリクスに基づいてアラートとアップデートを受け取れる」。ZDNetにはスクリーンショットがある。
Salesforce Unlimited Editionの顧客は、Salesforce Mobileを無料でiPhoneにダウンロードできるようになった。
Force.comアプリケーションもiPhoneで利用できる。Salesforce.comによると、Appleの「SDKのおかげで、新しいネイティブForce.comアプリケーションと7万2000の既存のカスタムForce.comアプリケーションのiPhoneでの迅速かつ容易な配備を可能にするモバイルアプリケーションを構築できるようになった」という。
MySpace、MLB.com、PayPal、FacebookのアプリケーションもiPhoneに対応している。
あなたの上司はまだiPhoneをおもちゃだと考えているかもしれない。IT部門は新しい製品の管理を嫌がるかもしれない。iTunesが管理コンソールにあるのならなおさらだ。だが一般社員はiPhoneを使うだろう。OracleとSalesforce.comはそれを分かっている。実際に両社はそれを確かめるだろう。ほかのベンダーも後れを取ってはいない。
SAPは今春、BlackBerryにSAP CRMを搭載して成功したと考えている。おそらく成功だったのだろう。だが、iPhone対応を検討した方がいい。
あなたのチームにiPhoneを支給しなければ、ライバルに後れを取ってしまうと上司を説得するにはいい機会だ。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.