奈良先端大、インタラクティブ4K超高精細映像研究システムを構築

奈良先端大学は、国内の大学で初となるインタラクティブ4K超高精細映像研究システムを構築した。4Kの世界がますます広がりつつある。

» 2008年07月11日 13時32分 公開
[ITmedia]

 奈良先端科学技術大学院大学は7月7日、4Kの超高精細映像を表示可能なインタラクティブ超高精細映像研究システムを全学共有設備として導入したことを明らかにした。現在、同大学情報科学研究科の1階ロビーに設置されている。

 同システムは、ソニーの4Kプロジェクタ「SRX-S11」を中核として、200インチのリア投影対応の大型ガラススクリーンに表示するもの。現行のハイビジョンテレビ映像の4倍におよぶ画素をリアルタイムに生成しながら、インタラクティブに双方向の入出力が可能な研究システムとしては国内の大学で初。

 同大学の情報科学研究科では、人間とコンピュータの円滑なコミュニケーションの実現を目指した研究に取り組んできており、先進的な映像デバイスの積極的な導入を図っていることでも知られる。過去には、大型のマルチスクリーンに当時の平城京の様子を忠実に再現し、自由に歩き回ることができる仮想体験システム「バーチャル平城京」などを手掛けたこともある。

 システムの納入を行ったのは日本SGI。大型の可視化システムを多数構築してきた実績が評価された。グラフィックシステム部分には同社のAsterism DeskSideが用いられている。

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