「買収提案を要求したのはYahoo!」、MSが反論

Yahoo!のボストック会長が、MicrosoftのバルマーCEOに買収提案を求めたとMicrosoftは説明している。

» 2008年07月15日 16時25分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは7月14日、米Yahoo!が同社の再度の買収案を拒否した件について、Yahoo!の発表は不正確であると反論した。

 Microsoftと投資家カール・アイカーン氏は11日にYahoo!を共同で買収する計画を提案。Yahoo!はこれを拒否した。Yahoo!は、対応の時間が24時間も与えられていなかったと説明している。

 だがMicrosoftは、この提案はYahoo!のロイ・ボストック会長の要求で出したものだと主張している。同社によれば、10日にYahoo!のボストック氏がMicrosoftのスティーブ・バルマーCEOに電話をかけ、売り上げ保証とTAC(トラフィック獲得コスト)の増加という条件で、バルマー氏に新たな検索事業の買収提案を出すよう求めたという。

 Microsoftはこれを受け、多額の売り上げ保証、TAC増加、株式投資、Yahoo!が合意を10年以上延長できるオプションを盛り込んだ買収計画を提案したとしている。Yahoo!は「取締役会と経営陣の交代」を求められたとしているが、Microsoftは、Yahoo!のガバナンスは買収案には入っていなかったと反論している。

 MicrosoftはYahoo!に対して交渉に入る条件としてこれで十分だと思うかと書簡で尋ねたが、これが「提案を受けなければそれ以上の交渉はない」という最後通牒のように誤解され、Yahoo!は提案を断ったと説明している。

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